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 古い『ベストカー』の読者にはお馴染み、かつての連載執筆陣であり、夫婦そろってラリードライバーの小出久美子選手(通称「コクミ」)と秋間忠之選手(通称「くまちゃん」)。全日本ダートトライアル選手権ではボディに大きく「ベストカー」とペイントされたランエボで参戦しており(創刊編集長より許可済み)、知る人ぞ知る名物夫婦であります。

 そんなコクミ選手が、2022年9月10日、11日に開催されたラリー北海道2022(FIAインターナショナルラリーと全日本ラリー選手権の1戦として開催、コロナ禍により3年ぶりの有観客開催)に参戦!! コクミ選手ご自身より短評が届きましたのでお伝えします(注/半分以上、昔話です)。

文、画像/小出久美子

■お世話になった皆さんに、ありがとうございます!!

 2008年のラリージャパン参戦からインターラリーにはまり、ダートラ参戦しながら、毎年コツコツ参戦してきた、ご存じわたくし、ベストカー「夫婦善哉」小出久美子が、ベストカーのステッカーが眩しいランエボで参戦14年目、なんと! なんと!! お見事の4位入賞を果たしました!!

ボディサイドに輝く「ベストカー」ステッカー。ご覧になった皆さま、「コクミ号」をよろしくお願いいたします!!
最初、編集部に順位をご報告いただいたときに「本当ですか? 本当に小出さんが4位?」と確認してしまいました。すみません…

 今年は北海道帯広駅前ひろばと周りの道路を封鎖して開催されたラリーショー&セレモニアルスタートも、多くの観客のなかで大盛況! 多くのベストカーファンの方々に応援の言葉をいただき、本当にありがとうございました。

「ラリージャパンに参戦するわ」

 思い起こせば14年前の当時、国際ラリーのエントリー用紙の記入方法もわかってないという、右も左もわからない状態だった私、小出久美子。まずはエントリーフィーを振り込もうという無謀なチャレンジをした想い出が一番強烈な2008年のラリージャパンでした。

 当時私はダイハツワークスに所属してたので、マシンはDRSダイハツレーシングサービスのワークスラリーマシンを寺尾社長さんに直談判してお借りし、切れていた車検をもちろん自腹で受けたのでした(よく出場できたな本当に……)。

 ここまで準備して、「ラリーはコドライバーと一緒じゃないと出られない」と気がつき、エントリー用紙には主人のくまちゃん(秋間忠之選手)の名前を勝手に記入。後日、そういえばくまちゃんに何も言ってなかったと気がついて、

「ラリージャパンにエントリーしたからね、コトラお願いね」

 と頼んで、椅子から落ちていたのを笑って眺めておりました。

 メデイカルカードを準備しておらず、主催者であるAGMSC会長の田端さんに「メデイカルカードってなんですか?」って言ってしまってごめんなさい。急遽病院に行って検査してもらい、いろんな方に助けてもらって準備することができました。

 その2008年は、残念ながらファイナルトラブルでリタイヤになり、次のラリージャパンまでリタイヤの呪縛で悶々としてたので、「この呪縛からの解放は完走しかない」と、作ったばっかりのダートラ車のランエボ9をロールバーから作り直してラリーマシンに仕立てて、翌年のラリーに参戦、無事完走したのも懐かしいです。

 そこから国際ラリーにはまって15年目、いつもマシンを船で運んで下さってる「栗林運輸」様が、今回なんと初めて東京からお越し下さって、セレモニアルスタートを始め、観戦していただき、もったいないくらい嬉しかったです。本当にありがとうございました。

栗林運輸株式会社、車輛課の野沢様と。東京から上司の方々と初めてお越しいただきました

 2014年に応援に来ていただいて、ベストカーの元編集長と一緒にポディウムに上がっていただきベストカーの旗を振っていた梅◯清美嬢が、今はママになりお子様さんを連れて応援に来て下さいました。時の流れを感じましたがありがたかったです。

お子さんができる前から応援に駆け付けてくださってる梅◯清美様。今回息子さんと一緒に来ていただきました。嬉しかったです

 大会協賛スポンサーであるWURTH JAPAN 様のブースにベストカーステッカーを施し、ダンロップ88Rを履いたコクミのラリーマシンとお揃いのランエボを展示していただき、ギャラリーから大好評だったことを永田裕介社長様からお聞きし、頑張って運んできてよかったと思っています。

大会スポンサーWURTH JAPANの永田祐介社長、月島ご出身の江戸っ子社長です。ベストカー読者とのこと。ありがとうございます!!

 今回もサービスは元全日本ラリーチャンピオンの大桃千秋選手の「シャフトモータースポーツ」でした。シャフトさんはさすが元チャンピオンにサービスしていただくのでとても安心。ありがとうございました。

サービスパークの隣のチーム、デューポイントの社長様とは、40年前の私と一緒に走っていた懐かしい話が出来ました。また、方々で「今になって言うけれど当時コクミさんに負けてショックでした」と言ってくださる方々もいて、そういうお話が出来てよかったと思っています。

 主催のAGMSCさんのオフィシャルの方々は、交通費は出せないけれど宿泊食事、アールコウ(お礼金)という条件で全国から駆け付ける精鋭の方々。

「当時、コクミさんと一緒に走ったことがありますよ。とても可愛かったです、今も現役で走ってるなんて嬉しくなります! 走り続けて下さい!」

 と励まされました。その方々ともお話をする事ができたこと、嬉しく思っています。

 ラリーからの帰り、月曜日朝一で、苫小牧埠頭へキャリアカーを預けて、登別グランドホテルさんのいい湯に癒されました。慣れた態度で登別グランドホテル館内を歩いていると従業員さんに間違われ、「お風呂はどう行けばいいですか?」、「レストランはどこですか?」、「小出久美子とわかってベストカー誌を買ったんですが、最近載ってなくて寂しいです」と声をかけていただきました。覚えていただいててありがたいです。

サービスカーで登別グランドホテルさんのお姉様方とのショット

 ラリージャパン、ラリー北海道と、国際ラリー参戦15年目のコクミ、参戦40年のダートラはもちろん、国際ラリーにもまだまだ挫けずチャレンジしますので応援してて下さいね。

チームKUMIVICICのラリーマシンと展示車輛、お疲れさまでした!!

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