「新車購入予算は300万円」。ベストカーが先日行った読者アンケートの項目「購入予算」で最も多かったのがこれだ。
20年ほど前までは200万円がファミリーカーを選ぶ際の目安だったが、今は運転支援機能などの充実で300万円が新たな基準になった、とも言えそうだ。
今回はこの結果を受けて、自動車評論家 松田秀士氏が「走りも満足できて運転支援機能も充実」のモデル5台をご紹介!
※本稿は2022年7月のものです
文/松田秀士、写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2022年8月26日号
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■01.渋滞時にハンズオフ機能が付いた トヨタ ノア(価格 267万〜297万円)
フルモデルチェンジしたノア(トヨタ)。
ハイブリッドのアクセル操作に対する駆動の反応がよくなったのが特筆ものだが、300万円以内となるとガソリン車。
ハイブリッド同様、こちらも室内静粛性がかなりよくなった。乗り心地は予想していたほどソフティじゃないけど、その分ハンドリングはピシッとしている。
それから高速道でACCとLTAが使えるようになり、運転疲労を改善する。
この機能、渋滞時にはハンズオフも可能。実際に首都高で使ってみたけど、素晴らしい制御だった。この価格でハンズオフはリッパ。
●走行性能:7点
●実用性:8点
●コスパ:8.5点
■02.威圧感を与えない顔がいい ホンダ ステップワゴン(価格 299万8600円)
新型ステップワゴン(ホンダ)はアグレッシブじゃないエクステリアデザイン、特にフェイスデザインがいいね。
他車や他人に威圧感を与えない。最近多いよね、厳つい顔。もうやめてくれ! って感じ。
このゆるキャラデザインのまま乗り心地もハンドリングもとてもリラックスでき、乗車する家族や友人との空間が楽しいものになるはず。
また、新型のe:HEVは多人数乗車でも立ち上がりの早いモータートルクによって、ストレスのない加速が得られるのが特色。
そしてホンダセンシング。気に入っているのがACCだけ、LKAだけ、という風にACCとLKAが個別に使用できること。他メーカーは両方セットでないと使用できない。
●走行性能:7.5点
●実用性:8点
●コスパ:8点
■03.クォリティは上級車並み マツダ CX-8(価格 299万4200円)
CX-8(マツダ)は北米で販売されるCX-9がベースのクルマ。したがってクォリティは上級車並み。特に3列目に余裕を感じるSUVは、国産ではCX-8だけ。
高速道路を走っていても3列目とちゃんと会話ができる静粛性。人の声を遮る周波数のノイズを徹底的に抑え込んでいる。そしてハンドリングと乗り心地のバランスが素晴らしい。
CX-8に300万円切りモデルがあるの、今回初めて気づきました。めっちゃバーゲンプライス!
●走行性能:7点
●実用性:8.5点
●コスパ:9点
■04.走破性自慢のこのSUV! スバル フォレスター(価格 293万7000円)
驚くといえば、フォレスター4WDツーリング(スバル)も300万円以内。
水平対向エンジンのスムーズで振動レスなフィーリングは、病みつきになる。オン/オフロードともに抜群の走破性。しかもアイサイトの安全度は疑う余地なし。
●走行性能:9点
●実用性:7.5点
●コスパ:8点
■05.静粛性・安全性能も登録車レベル ホンダ N-BOX ターボ(価格 177万8700〜225万2800円)
最後はN-BOX(ホンダ)のターボ。
室内静粛性は路面状態を問わずまったく耳障り感ナシ! 軽自動車とは思えない。ホンダセンシングも登録車レベル。
ターボの走りは低速から高速までトルクフル。市街地の発進加速もストレスがない。しかも燃費がいい。やはり、推しの軽です。
●走行性能:8.5点
●実用性:8点
●コスパ:8点
【番外コラム】350万円以下ならこんな魅力的な日本車もある!!
300万円の予算に+50万円することでさらに選択肢が広げられる。
安定感と上質さがウリのマツダ6 20Sプロアクティブ(309万1000円)やホンダシビックLX(319万円)のほかに、スポーツカーならトヨタ GR86が射程圏内に入る。
家族を乗せて走るならホンダフリード、マツダCX-5ディーゼルも狙い目だ!
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