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Image:SIE

PlayStationの公式ポッドキャスト番組内で、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)のプラットフォームエクスペリエンス担当シニアバイスプレジデント、西野秀明氏が、PS VR 2では初代PS VRのゲームがプレイできないことを明らかにした。

西野氏は「PS VR 2は真の次世代VR体験の提供を目的に設計されているため、(初代)PS VRのゲームはPS VR2と互換性がない」と述べた。これは、PS VR 2のヘッドトラッキング方式が、これまで使っていたPS Cameraが不要になるインサイドアウト式になることとも関連しているかもしれない。

ほかにもPS VR 2は、アイトラッキングや3Dオーディオなどに対応し、ハプティックフィードバックやアダプティブトリガーを備えた新しいコントローラーなど、より高度な機能を備えている。「これは『PS VR 2向けのゲームと初代PS VRのゲームでは開発アプローチがまったく異なる』ことを意味する。いくつもの新機能によって、開発者たちはより鮮やかで生き生きとした世界を構築し、プレイヤーをさらにこれまでになかったゲームプレイに近づけることができる」と西野氏は語った。

PS VR 2対応のゲームの中には『No Man’s Sky』のように初代とPS VR 2両方に対応するものもないわけではない。ただそれでも、これまでに初代PS VRのゲームを多数楽しんできたプレーヤーには少々残念なお知らせだろう。プレーヤーはときどき古いVRゲームを楽しむため、クローゼットに保管した初代のヘッドセット一式を引っ張り出してくる手間が必要になる(もちろん片付ける手間も)。

また、初代向けVRゲームのなかにプレイしたいタイトルがあるものの、コストの都合から、PS VR 2が出てから購入して楽しもうと思っていたPS5ユーザーにとっても、これは残念な話だ。もちろん、人気のあるタイトルならPS VR 2対応版が出る可能性はあるだろうが、それはゲームの作り手の判断次第だ。