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 <アナリストに聞く>
 世界景気後退のムードが漂い始めている。SMBC日興証券の宮本剛氏は、化学セクターにおいて今後注視すべき事象として、(1)石油化学製品の市況や稼働の行方(2)前年に比べ販売減が見込まれる電化製品に使用される電子材料の需要動向(3)欧州での天然ガス価格の変動(4)急速に変化する為替水準を挙げる。そうしたなか、「リチウムイオン電池(LiB)用バインダーの正極向けでの採用拡大により成長確度が高まった」として、日本ゼオンの投資評価と目標株価を引き上げた。東レも「脱炭素社会に向け炭素繊維複合材料が本格的に増益に寄与してくる」とみて目標株価を引き上げている。

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