ロイター通信などによると、陸続きのフィンランドとの国境では、自動車が列をなして渋滞が起きている。ロシア人のフィンランドへの陸路での入国者数は21日の部分動員令の発令後に倍増し、国境警備隊によると22日は6000人のロシア人が入国した。
米CNNは23日、ロシアとカザフスタンやジョージアとの国境でも出国の渋滞が生じていると報じた。
欧州連合(EU)諸国はウクライナ侵攻に伴う制裁でロシアへの直行便の運航を停止している。入国したロシア人はEU加盟国であるフィンランドを経由して、EU域内外へ向かう航空便に搭乗しているもようだ。
バルト3国やポーランドは安全保障上の理由をあげ、19日からロシア人の観光目的での入国禁止措置を講じていた。陸路の入国急増を受け、フィンランド政府も23日、追随を決めた。
査証(ビザ)の不要な中東や旧ソ連の国々行きの航空券には購入が殺到している。主要な予約サイトによると、モスクワからトルコの最大都市イスタンブールへの便は24日午後時点で26日分まで完売し、27日以降の価格も高騰している。
部分動員令の対象は有事の兵役義務がある国民すべてではなく特別な軍事技術・経験などを持つ予備役で、約30万人を動員するとしている。ただ、実際には兵役義務のある男性全体に広がるのではないかとの疑念が渦巻く。
欧米メディアによると、ロシアでは部分動員を告げた21日のプーチン氏のテレビ演説後に検索サイトのグーグルで「腕を折る方法」についての検索数が急増した。
22日以降も航空会社「アエロフロート」やウズベキスタンなど旧ソ連諸国の検索が急上昇した。なんとかして徴兵を回避したいとの、切実な思いが反映されている。
部分動員令への抗議デモに参加し拘束された男性が警察署で招集を通知する書類を手渡されたとの報道もある。ペスコフ大統領報道官は22日、こうした手続きは「法律に矛盾していない」と述べた。
ロシア国内で予備役の対象者が州を離れることを禁じる動きも出ており、今後拡大する可能性もある。ロシアメディアのRBKは21日、西部クルスク州の軍担当者が「(予備役対象者が)地域を離れることは禁じられている」と述べたと伝えた。州外にいる対象者は3日以内に戻ることを求めている。
プーチン政権は侵攻を「戦争」ではなく、職業軍人を中心に戦う「特別軍事作戦」だと説明してきた。ウクライナの反攻と兵員の不足で、部分動員に追い込まれたことは、侵攻が大部分の国民の暮らしには影響を与えないとの「暗黙の了解」が破綻したことを意味する。今後、政権への不満が高まりそうだ。
日本経済新聞 2022年9月24日 19:45
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR2421R0U2A920C2000000/
引用元: ・動員令でロシア混乱 若者ら出国相次ぐ、政権不満も(日経) [蚤の市★]
北方領土が返ってくるなんて胸アツだぜ
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