日本でも好調なセールスを記録している英国ランドローバーのクロカン、ディフェンダーの原点となるランドローバーシリーズ1の発表から75周年を記念した特別仕様車が登場。歓迎すべきことに、日本への限定車としての導入も発表された。
シリーズ1を象徴するボディカラーを始めとする特別仕様の内容と価格、オーダー受付期間など詳細をお伝えしよう。
文/大音安弘、写真/ジャガー・ランドローバー・ジャパン
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■ランドローバー誕生75周年を記念した特別仕様車
ジャガー・ランドローバー・ジャパンは2022年9月15日、ランドローバー誕生75周年を記念した特別仕様車「ランドローバー ディフェンダー75th リミテッドエディション」の限定導入を発表した。
まずは、簡単にランドローバーとディフェンダーの歴史を振り返りたい。英国ローバー社は、1948年に開催されたアムステルダムモーターショーで、ランドローバーの原点となるクロカン「ランドローバーシリーズ1」を世界初公開した。これがランドローバーブランドの原点である。
その後、改良を受け、「シリーズ2」から「シリーズ3」へと進化。1983年に登場した「シリーズ3」のマイナーチェンジモデルの名称を「ランドローバー90/110」に変更し、ここより数字でボディタイプを示すようになった。
そして、1990年よりボディタイプを示す数字の前に、「ディスカバリー」という専用名称が添えられるように。シリーズ1を原点としたモデルは、2015年まで生産が継続され、2019年に発表された現行型ディフェンダーにバトンを渡している。
■その歴史を物語る特別な緑色を……
ベースとなるのは、ディフェンダーの最上級グレード「HSE」を採用。ボディタイプは、3ドアショートボディの「90」と5ドアロングボディの「110」の選択が可能だ。
搭載エンジンはボディタイプで異なり、「90」が、2L直列4気筒ガソリンターボエンジンとなり、「110」が、マイルドハイブリッド仕様の3L直列6気筒クリーンディーゼルターボとなる。
特別仕様車の最大の特徴は、シリーズ1から始まるランドローバークロカンのさせるアイコニックなカラー「グラスミアグリーン」のボディカラーだ。現行ディフェンダーには初採用される色となる。20インチのアロイホイールも同色に塗られており、「セレスシルバー」のバンパーと組み合わされる。
インテリアも同様に、グラスミア グリーンパウダーコートブラッシュドフィニッシュのクロスカービームやレーザーエッチングディテールが施されたエンドキャップを採用。
堅牢性と高級感を兼ね備えた素材「アバンテック」をインテリアトリムや、ソフトな質感と高い耐久性を持つレザーフリー新素材「レジスト」のシートなどを備える。また内外装には、75周年記念車を示す専用のグラフィックも採用され、特別感を演出している。
このほかにも特別装備として、3Dサラウンドカメラ、マトリックスLEDヘッドライト、コンフィギュラブルテレインレスポンスなどが標準化されている。
■日本では225台を導入! 現在オーナーを募集中
日本では、75thリミテッドエディションは限定車として導入される。ディフェンダー90が75台、ディフェンダー110が150台の計225台が用意される。現在、購入希望者を受け付けており、2022年10月16日(日)に受付が締め切られる。
購入希望者が限定台数を上回った場合は、厳正なる抽選によりオーナーが決定されるというから、慌ててディーラーに駆けこむ必要はないものの、入手は運しだいとなりそうだ。
注目の価格だが、90が1001万3000円、110が1242万3000円となる。充実装備のHSEに特別装備が加わるため、最新ラインナップのなかでも高価となっているが、その価値は充分にあるだろう。
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