MotoGP第17戦タイGPの予選がチャン・インターナショナル・サーキットで行われ、MotoGPクラスで初のポールポジションを獲得したマルコ・ベゼッチ(ムーニー・VR46・レーシングチーム)、2番手のホルヘ・マルティン(プリーマ・プラマック・レーシング)、3番手のフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)が会見に出席。予選日を振り返り、決勝レースへの展望を語った。
■マルコ・ベゼッチ(ムーニー・VR46・レーシングチーム)/予選:ポールポジション
「素晴らしい日になったよ。ポールポジションを獲得できるとは思わなかった。でも僕のラップはよかったし、それはわかっていた。パルクフェルメでは、チームのみんなと一緒に大きな感動を味わったよ。素晴らしい気持ちだったし、うれしかった。昨日、僕はそんなに速くなかったけど、今日の午前中によくなったんだ。とてもコンペティティブだったし、ペースもよかった。すごくいい日だったよ」
「実は午前中の時点でセクター4がよかった。最終コーナーがとてもよかったおかげでポールポジションを獲得できたと思う。でも全体として全てのラップで速かったよ。(ジャック・)ミラーやマルク(・マルケス)がちょっと(ほかのライダーを)待っているのを見て、すぐに『よし、僕は一人でいこう』と思ったんだ。全力を尽くしてみようってね。そしていいラップタイムが出せた。すごくうれしい」
「明日に向けては、タイヤ選択が難しいだろうね。ソフトとミディアムはどちらもいい。フリー走行4回目では、僕はミディアムでいいフィーリングがあった。というわけで、ミディアムをもっとも選ぶ可能性が高い。でも、何とも言えない」
「ペッコ(フランセスコ・バニャイア)やホルヘ(・マルティン)、ファビオ(・クアルタラロ)、それからエネア(・バスティアニーニ)、ルカ(・マリーニ)のようなトップライダーたちはすごく、すごく速い。もしかしたら僕より何か持っているかも。だから、データをよく見て、もっとよくしないといけない」
■ホルヘ・マルティン(プリーマ・プラマック・レーシング)/予選:2番手
「今日の目標は、フロントロウを獲得することだった。ペースはよかったし、自分は明日、優勝争いをするうちの一人だとも感じていた。でもちょっと残念だよ。(2回目のコースインの)1周目にミスをしてしまって、翌周もトライしたんだけど、3周走ったタイヤでタイムを出すのは楽じゃなかった。でも全力を尽くそうとしたし、100パーセントの力を出した。そしてここにいられるのだから、よかったと思う。うれしいよ。今から明日(のレース)が楽しみだ」
「スタートと1周目、2周目をよく見て、少しリスクを冒すかもしれない。チャンスがあればいってみるよ。優勝はすごく大事だから。100パーセント、力を出し切る。表彰台を獲得できたとしてもうれしいだろう。手強いドゥカティライダーがたくさんいて、ファビオやマルクという速いライダーもいる。全力を尽くしたい。リヤタイヤについていい選択をして、優勝争いがしたいね」
■フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)/予選:3番手
「今日については満足しているよ。予選が始まった時点では、最初に履いたリヤタイヤにちょっと苦戦していたんだ。いいラップができなかったし、トラクションを得るのに苦労していた。そのあと一度ピットインして、走り出した1周目、フィーリングがよくなったんだ」
「でもとにかく今日の結果にはすごく満足しているよ。フリー走行4回目は僕たちにとってとても重要で、すごくいい仕事をした。明日に向けては、ミディアムを検討するかもしれない。今日のペースとやったことについて満足している」
「確かに、リヤタイヤの摩耗はかなりのものだけど、性能は高いままなんだ。だからとてもコンスタントに、力強く最終ラップまで走れるかもしれない。といってもレースとフリー走行4回目はいつも違うもの。明日にならないとわからない。ドライコンディションだといいけど、昨日、今日と前進したし、ウエットでもいいレースができると思う」
「パルクフェルメで彼(マルコ)が僕に最初に言ったのは、『勝ったぞ』だったよ(笑)。毎日ジムでのトレーニングで挑戦するんだ。そしていつも、誰が一番すごいのか、って話しているんだよ。もちろんジョークだけどね」
「今日は彼がベストだった。彼のポールポジションは僕もうれしい。チームにとってもね。VR46(ムーニー・VR46・レーシングチーム)はアカデミー(VR46アカデミー)にとってファミリーだから。僕たちみんな、このポールポジションをうれしく思うよ。彼らはポールポジションにふさわしいと思う。もちろん、チームだけじゃなくて、マルコもね!」