2022年7月、6年ぶりにフルモデルチェンジを果たしたダイハツ ムーヴキャンバス。今回のフルモデルチェンジでは従来通りの可愛らしい路線を継承した「ストライプス」と、シックなムードの「セオリー」を用意。走りではプラットフォーム「DNGA」採用とターボ搭載によって走行性能アップ。新ステージに突入したムーヴキャンバスを自動車評論家 清水草一が試乗した。
※本稿は2022年8月のものです。8月4日試乗
文/清水草一、写真/DAIHATSU、ベストカー編集部 ほか、撮影/池之平昌信
初出:『ベストカー』2022年9月26日号
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■洗練されたかわいらしさに加え待望のターボ搭載。走りはどうだ!?
ムーヴキャンバスはとってもかわいい。あまりにもかわいくて、おっさんも胸キュン。
キャンバスはモデルチェンジしても、このままのカタチでいて! そう思っていましたが、さすがダイハツはわかってる。ほぼそのまんまでリボーンした!
9割のユーザーが、カタチは変えないでほしいと望んでいたし、正直、なんにも変えなくてもよかったのかもしれない。
しかしカーマニア的には、キャンバスに新型シャシーのDNGAが投入されることを心待ちにしていた。それが実現されて嬉しいッス!
さて、実際のキャンバスはどうだったか。
見た目はまさにそのまんま。加えて新型は、「セオリー」なる、モノトーンの落ち着いたグレードが新設された。
外観がシックなら内装もかなりシックで、ボディカラーが紺だとJPNタクシーっぽい。先代キャンバスは、「絶対2トーンじゃないとイヤ!」と思ったけど、これならイイネ!
そして従来のカワイイ系は、2トーンカラーの「ストライプス」に。プラス、どちらにもターボモデルが新設定された。
■コーナリング性能はタント並み、乗り心地はキャンバスがずっと上!
さて、カーマニア待望のDNGAキャンバス。そのコーナリングはどうだったのか!?
えーとまぁ、タントと互角くらいの感じでした。
タントは初のDNGA投入モデルで、あれほど重心が高いのに、コーナリング性能の高さに心底驚いた。
キャンバスはタントより全高が100mm低く、車重も100kgほど軽い。その分「もの凄いのかなー」と期待していたんだけど、そうでもなし。
ダイハツによると、「重心の低下分は、乗り心地に振りました」。
そう! コーナリング性能はタント並みだけど、乗り心地はキャンバスがずっと上! ふんわり感は先代のまま、しっかり感が断然アップしていたのです。
新型のムーヴキャンバス、これならカーマニアのセカンドカーとしてバッチリだね(!?)。
いや、新型はターボも設定されているし、これ1台で全部OKだ!
●先進安全装備も大進化!
・最新のステレオカメラ搭載により、衝突回避支援ブレーキ機能が夜間歩行者と追従二輪車の検知にも対応。
・また、ペダル踏み間違いの際に急発進を抑制し、標識の見逃し予防もサポートしてくれる。
・加えて「自動パーキングシステム」もメーカーオプションで設定
●ダイハツ ムーヴキャンバス 主要諸元
・全長:3395mm
・全幅:1475mm
・全高:1655mm
・ホイールベース:2460mm
・最小回転半径:4.4m
・車両重量:900kg
・エンジン:658cc、直3DOHCターボ
・エンジン出力:64㎰/10.2kgm
・トランスミッション:CVT
・WLTCモード燃費:25.2km/L
・価格:179万3000円(2WD)
※諸元はストライプスGターボのもの
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