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10月10日(月・祝)、恒例の新日本プロレス“秋の両国決戦”として『超実力派宣言』両国国技館大会が開催される。

メインとなる第9試合のIWGP世界ヘビー級選手権試合では、王者・ジェイ・ホワイトに因縁の相手、タマ・トンガが初挑戦を果たす。

なお、この試合の勝者はIWGP世界ヘビー級王者として、2023年1月4日(水)に開催される『WRESTLE KINGDOM 17 in 東京ドーム』にて、『G1 CLIMAX 32』覇者のオカダ・カズチカの挑戦を受けることが決定している。

◆“王者”ジェイ・ホワイトに因縁のタマ・トンガが初挑戦!

2022年、“G.o.DをBULLET CLUBから追放した男”ジェイと“追放された男”タマは、ここまで遺恨を深めてきた間柄。『G1 CLIMAX 32』では、Bブロックの首位突破を懸けて、8.16日本武道館の最終公式戦で対戦した。

試合は終盤、ガンスタンとブレードランナーを巡る白熱の攻防の末、最後はタマが渾身のガンスタンを炸裂させ、執念の勝利。ファイナルトーナメント準決勝に進出した。

試合後のタマは、「ジェイ、ありがとう。俺の背中を押してくれて。俺は今、飛び方を知った。どこまで飛んでいくかは神のみぞ知る。しかし、より高みに行くことだけはわかっている」と吹っ切れたコメント。

一方のジェイは、「俺、アイツに負けたのか…」と“Fワード”も飛び出しながら人目をはばからずに、敗戦ショックの様子を隠さなかった。

両者は、8.18日本武道館で再度タッグで対戦したが、この試合でKUSHIDAが石森太二に勝利を収めた後、邪道がIWGP世界ヘビーのベルトをタマに手渡し、タマは頭上に突き上げて挑戦アピール。

ジェイは怒り心頭で、「もしこのベルトにチャレンジしたいんだったら、運がよければ、来ればいいんじゃないか?だが、お前はそこ止まりだ」「1回勝ったぐらいで、上になったなんて思ってないだろうな?」と挑発して、事実上タイトル戦を容認した。

こうした経緯を踏まえて実現する注目の王座戦。『G1』制覇を阻まれたジェイにとっては、屈辱を受けたタマを完全撃破して、1.4東京ドームに歩みを進めたいところ。

タマにとっては、BULLET CLUBを追放された後、己のアイデンティティを失っていたなか、オカダとの『G1』準決勝戦の試合後には「新日本プロレスに入ってきた当時、ヤングボーイだった自分自身を思い出した」「もう俺はグッドガイでもバッドガイでもない。俺はタマ・トンガなんだ」と大きく自信を回復した様子。

新日本プロレスに参戦してから約12年、団体最高峰のベルトに初挑戦を果たすタマが大きな勲章を手にするか? それとも“王者”ジェイが返り討ちにしてしまうのか?

◆スペシャルシングルマッチで、因縁の『G1』リマッチが実現!

さらにセミ(第8試合)では、スペシャルシングルマッチで『G1 CLIMAX 32』覇者のオカダ・カズチカとJONAH(“ジョナ”から英語表記に変更)の注目のリマッチが実現する。

両雄は『バーニング・スピリット』の前哨戦で、せめぎあいを展開。そして10.1ロンドンでは最終前哨戦を行う予定だったが、JONAHがハリケーンによる飛行機トラブルのため欠場し、このまま両国を迎えることに。しかし、ともに決戦に向けてその闘志は燃え盛るばかり。

オカダは10.2ロンドンでは、JONAHと同じTMDKのティトとのシングルマッチに快勝。その勢いで『G1』で唯一の黒星を喫した“新たな怪物”JONAHの攻略に臨む。

◆アントニオ猪木さんを偲ぶセレモニーも

そのほか、第7試合は鷹木信悟とエル・ファンタズモによる「KOPW 2022」争奪戦。試合後、敗者がリング上にてマイクで勝者に「アナタがダディです」と言わなければならないものとする、“Who’s Your Daddy Match”として行われる。

第6試合は欠場のKUSHIDAに代わって、Twitterで名乗りを上げたマスター・ワトが石森太二と対戦。第5試合は11.5大阪でIWGP USヘビー級王座を懸けて激突する内藤哲也とウィル・オスプレイが、それぞれSANADA&高橋ヒロム&BUSHI、アーロン・ヘナーレ&TJP&フランシスコ・アキラと組み、8人タッグで前哨戦を繰り広げる。

第4試合ではジェフ・コブ&グレート-O-カーンと後藤洋央紀&YOSHI-HASHIによるスペシャルタッグマッチ。第3試合では棚橋弘至&ヒクレオ&田口隆祐が、EVIL&高橋裕二郎&SHOと激突する。

第2試合ではザック・セイバーJr.&タイチが、シェイン・ヘイスト&バッド・デュード・ティトとタッグマッチ。そしてオープニングマッチは「成田蓮 凱旋帰国試合」として、成田がロビー・イーグルス、デビッド・フィンレーとトリオを結成し、エル・デスペラード&金丸義信&DOUKIと対戦する。

また今大会では、10月1日に逝去されたアントニオ猪木さんを偲び、追悼の意を込めて、10カウントゴングセレモニーが実施される。