テレビ朝日初となる“本格シットコム”、土曜ナイトドラマ『ジャパニーズスタイル』。
主演・仲野太賀×金子茂樹(脚本)×深川栄洋(監督)という俊英が集結し、さびれた温泉旅館「虹の屋」を舞台に放つ限られた空間での30分間ノンストップ群像劇だ。
このたび、仲野を筆頭に市川実日子、要潤、しずる・KAƵMA、石崎ひゅーい、そして檀れい、柄本明といった全キャストが登場した囲み取材が実施された。
冒頭、従来のドラマとの違いを質問された仲野は、「これまで、日本にはそこまでシットコムが普及しているわけではなかったと思います。“新しいお芝居の表現”として、こうした選択肢があってもいいのではと思っています」と座長らしい真摯なコメント。
これを受けて檀も、「とても短い(稽古の)時間で、30分間のドラマを作り上げないといけないので、緊張感もあります。回を重ねるごとに、この7人のメンバーの気持ちがどんどんひとつになっていくのを、芝居をしていても感じます。日々、とても楽しんでお芝居をしています」と、皆が同じ方向を向いてこのチャレンジングな試みに楽しみながら挑んでいることを明かす。
◆共演者が語る仲野の“座長ぶり”
斬新さとノスタルジーが共存した「虹の屋」の本格セットを舞台に、実際に観客を入れてその目の前で“ほぼ本番一発勝負”の演技を続けていくという他に類を見ない新感覚ドラマ『ジャパニーズスタイル』。
極度の緊張状態で行われるこの手法での撮影を、キャストたちはリハーサル1日、翌日に本番というスケジュールで、週に2回もこなしている。
通常のドラマではあり得ない、「未知の領域」とも言えるこのタフなスケジュールを遂行するには、やはり全体を引っ張る頼もしい“座長”の存在は必要不可欠。ということで、仲野の“座長ぶり”を聞かれると、仲野は「褒めてください!」と懇願。
市川は、「本当に頼もしくって、リハーサルを重ねるごとに、ここをもっと面白くできるとか、作品を面白くしよう、観てもらう方に楽しんでもらおうという気持ちを持ってやってらっしゃいます。それに、本番に入った時のスイッチの入り方がもうぜんぜん違います。ぐーっと引っ張っていってくださる感じです」と、本番で脅威の集中力を発揮するリーダーとしての資質を明かす。
要も、「ひとつひとつのセリフを絶対に笑いに変えたり、雰囲気を良くしたりといったふうに持っていってくださるので、そういう姿勢を見ていて、僕たちは頑張らなきゃなと思えますし、元気をもらいながらやっています」と、仲野が率先して現場を引っ張っている様子を語った。
そして石崎が、「こういうことができる俳優って、日本に太賀しかいない」と、柄本が「あんなにセリフが多くて…本当に覚えられない! 僕は少ないのに覚えられないですから。とにかく大変ですよ! 本当に偉いと思います」と絶賛すると、仲野は「大見出しでお願いします(笑)」と記者にアピールしていた。