「私は喜んで犯罪者になる」自然を愛する女性を何がここまで追い詰めたのかー
ことし8月に県知事選挙の演説中、候補者に向けて複数の空包を投げつけたとして、書類送検されたチョウ類研究家の宮城秋乃さん。10月18日には初公判が行われました。
「犯罪者でいい」と語る宮城さんを何がそこまで追い詰めたのか。その胸中に迫ります。
チョウ類研究家 宮城秋乃さん
「羽化後初めてのおしっこですね。この瞬間見るのがすごい楽しみで、いつも羽化を待ってるんですよ」
愛おしそうに蝶々を見つめるこちらの女性。チョウ類研究家の宮城秋乃さんです。
チョウ類研究家 宮城秋乃さん
「リュウキュウウラボシシジミっていう蝶々なんですけど、この蝶がたくさんいるっていうだけで、他の何を調べなくてもこの場所の自然度は高いということが証明できる蝶々です」
宮城さんは、やんばるに生息するチョウや生き物たちを研究する傍ら、アメリカ軍から返還された森の中に残る、空包や照明弾などの廃棄物の回収を続けてきました。
廃棄物の存在を訴える秋乃さんに対して、国は…
チョウ類研究家 宮城秋乃さん
「(国は)根拠も示さずに支障除去は適切に終わりましたって言い続けるので、最初のうちは論理的にやれば向こうも論理的に対応してくれるかなって思っていたんですけど、そうじゃないというのが分かり、これをこのままこの先、何年も続けるわけにはいかないので、実力行使をするように直接行動をするようになりました」
その言葉通り秋乃さんは、去年、回収した廃棄物を北部訓練場のメインゲート前に置き、威力業務妨害の罪で起訴されました。更に県知事選挙の演説中、候補者の陣営に向けて複数の空包を投げつけたとして、先月、公職選挙法違反の疑いで書類送検されています。
チョウ類研究家 宮城秋乃さん
「こちらがあるって言うもの(米軍廃棄物)を向こうは無いって言うので、全然議論にならないわけですよ。それならば向こうが無いって言っているものをぶつけて、『銃弾危ないじゃないか』って言わせたら、その銃弾はどうしてここにあるのか、なんで一般市民がたくさん持っているのかという話にはなっていくと思います。私が何かしら警察にお世話になることで話題になるのであれば、喜んで私は犯罪者になろうじゃないかと」
引用元: ・【琉球放送】「私は喜んで犯罪者になる」犯罪犯した反基地女性を何がここまで追い詰めたのか [844481327]
米軍北部訓練場返還地で発見した空き瓶などの廃棄物を訓練場ゲート前に置いて車の通行を妨げ、訓練場関係者の業務を妨害するなどしたとして、威力業務妨害と道交法違反の罪に問われた東村のチョウ類研究者宮城秋乃さん(44)の初公判が18日、那覇地裁(小野裕信裁判長)で開かれた。
宮城さんは「いずれも犯罪の成立について争います」と述べた。宮城さんは基地跡地などでの米軍による廃棄物放置に対する抗議活動を行っている。弁護側は、今回の起訴が公訴権の乱用に当たるとして、公訴棄却か、表現の自由によって保障された活動の範囲内の行為として無罪だと主張した。
各行為は犯罪が成立しないか、構成要件に該当するとしても極めて軽微な事案であり、米軍などの環境破壊を不問にして宮城さんの活動を妨げる目的の起訴で、公訴権の乱用に当たると訴えた。
起訴状によると、2021年3月~11月に訓練場ゲート前の県道で、交通の妨害となるような方法で立ち止まったほか、同4月7日に東村の米軍北部訓練場メインゲート前に空き瓶やガラス片などを散乱させて、北部訓練場関係者の業務を妨害したとしている。
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