AMDのRyzen 7000 CPU、Ryzen 7 7700無印の最初のベンチマークが、Geekbench 5データベースでリークされた。
AMD Ryzen 7 7700 Non-XのCPUがベンチマークリーク、65Wで最大5.3GHzクロック&7700Xよりわずか10%低速に
数日前、AMDがAM5プラットフォームの採用率をさらに高めるNon-X Ryzen 7000 CPUの投入を準備していることが報じられた。
今回リークされた無印チップの1つが、7700Xの無印兄弟モデルとなるRyzen 7 7700で、コア構造は似ているがTDPとクロックが異なるのが特徴だ。
スペックから説明すると、AMD Ryzen 7 7700 無印は、5nmのZen 4コアアーキテクチャに基づく8コア16スレッドを搭載したCPUだ。クロックはベースクロックが3.8GHz(7700Xより700MHz遅い)、ブーストクロックが5.3GHz(7700Xより100MHz遅い)となっており、実際の最大ブーストクロックは不明。
実際の最大クロックは不明だが、ベンチマークソフトのレポートでは5.35GHzで動作していた。
L3キャッシュ32MB、L2キャッシュ8MBというキャッシュ構造も踏襲している。TDPはXの105Wに対し、65Wとなっている。
AMD Ryzen 7000 Raphael デスクトップCPUスペック「無印」:
CPU名 | アーキテクチャー | 製造 プロセス |
コア数/ スレッド数 |
ベース クロック |
ブースト クロック (SC最大) |
キャッシュ | TDP | 価格(不明) |
AMD Ryzen 9 7950X |
Zen 4 | 5nm | 16/32 | 4.5 GHz | 5.7 GHz | 80 MB (64+16) |
170W | $699 US |
AMD Ryzen 9 7900X |
Zen 4 | 5nm | 12/24 | 4.7 GHz | 5.6 GHz | 76 MB (64+12) |
170W | $549 US |
AMD Ryzen 7 7700X |
Zen 4 | 5nm | 8/16 | 4.5 GHz | 5.4 GHz | 40 MB (32+8) |
105W | $399 US |
AMD Ryzen 7 7700 |
Zen 4 | 5nm | 8/16 | 3.8 GHz | 5.3 GHz | 40 MB (32+8) |
65W | 不明 |
AMD Ryzen 5 7600X |
Zen 4 | 5nm | 6/12 | 4.7 GHz | 5.3 GHz | 38 MB (32+6) |
105W | $299 US |
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このCPUはASRock X670E TaichiマザーボードにDDR5-4800メモリを搭載してテストされた。
性能面では、AMD Ryzen 7 7700 無印 CPUはシングルコアで2062点、マルチコアテストで12,685点のスコアを記録した。
Ryzen 7 7700Xと比較すると、無印 CPUはマルチスレッドで約10%、シングルコアテストで約5%遅くなる結果になった。
クロックやTDPの違いを考えると、非常に妥当な性能低下と言える。
これらのチップがOEM市場以外のリテールセグメントで販売されるかどうか、また、価格が「X」チップと同じかそれ以下になるのかについては不明だ。
AMDは今後数ヶ月のうちにRyzen 7 7700を含むN無印Ryzen 7000 CPUを発表する予定であり、その詳細な情報が入り次第、随時更新していく予定である。
解説:
Zen4は無印モデルが用意されているらしい・・・。
Zen2にもありましたが、Zen3にはなく、モデル末期になって発売されました。
AMDはIntelより選別品の選別が厳密ではないため、上の記事のベンチマークを見てもわかる通り、ほとんど性能が変わらなくなってしまいます。
特にシングルスレッド性能は物理的な差がほとんどありませんので、Zen4のモデルは上位から下位モデルまでダンゴになっています。
そのため、無印モデルは実質的には上位モデルの割安版ととらえてよいと思います。
今回は今まで出してこなかったタマを出してきますので、それだけIntelとの競争が近接してるということなのでしょう。
今回はたまたまZen4がほとんどのモデルでシングルスレッド性能において勝利していますが、測定するベンチマークの種類と環境によっては簡単にひっくり返る程度の差であることは指摘しておきます。
RaptorLakeは素晴らしい製品だと思いますが、次でプラットフォーム変更になります。
Z790はX670/Eとほぼ値段が変わりません。
これだけ高価なプラットフォームが一世代で終わりというのは私には抵抗がありますので、コスト的に言ってもZen4・SocketAM5は十分競争力のある製品だと思います。
円安で価格がかなり上がっています。
2世代で次のプラットフォームに移るIntelマザーはかなり厳しい評価を受けることになると思います。
先日ツイートしました
届いたわん。
ワン! pic.twitter.com/Kq2zwiAZG2— Lisaちゃん@PC自作 (@KotoriKanase) October 22, 2022
私が購入したマザーTUF Gaming X670E-Plusは日本では以下の値段で売っています。
しかし米アマでは同じモデルのWiFi付は$329です。
アメリカ人の感覚では1ドル100円くらいでしょうから、日本だと32,900円でそんなに高いわけではないです。
しかし、円が安くなって相対的に割高に感じるようになってしまったということになります。
こうした事情もあってIntelの2世代ごとにプラットフォームが変わるというビジネスモデルは今後、なかなか厳しくなっていくでしょう。
まあ、円が100-120円くらいに戻るのが一番良いのですが・・・・。
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