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 2022年10月24日夜、トヨタ自動車は、EVブランドbZシリーズの第2弾、「TOYOTA bZ3」を発表した。bZ4Xに続くシリーズ2作目はセダンタイプであり中国市場での発表となるが(日本での販売は未定)、気になるのは今回の公式リリース末尾に添えられた「第3弾」の事前写真。ほぼ黒塗りだが、このシルエットは…次期プリウス……か…? 以下、トヨタの公式発表内容と疑問の根拠をお知らせします。

文/ベストカーWeb編集部、写真/TOYOTA、ベストカー編集部

【画像ギャラリー】これがトヨタの新型EVセダン「bZ3」全画像!! じっくり見つつ次期プリウスの手がかりを探そう!!(11枚)画像ギャラリー

■満充電での航続距離は600km!!

 今回発表されたトヨタの新型EV「bZ3」は、トヨタ自動車と比亜迪股份有限公司(以下、BYD)が合弁で設立したBYD TOYOTA EV TECHNOLOGY カンパニー有限会社(以下BTET)と一汽トヨタ自動車有限会社(以下一汽トヨタ)が共同開発した、セダン型のバッテリーEV(以下BEV)。中国市場にて一汽トヨタより生産・販売する予定となっている。

トヨタの新型EV「bZ3」。全長 4,725×全幅 1,835×全高 1,475mm、ホイールベース 2,880mm、5人乗りで搭載バッテリーはリチウムイオン電池(正極にLFPを採用)

 最大の注目はバッテリーと航続距離。BYD製のリチウムイオンLFP電池(リン酸鉄リチウムを使用)をベースに、トヨタが長年HEV開発を通じて蓄積してきた電動化技術と経験を融合して、電池構造、冷却システム、制御システムと安全監視システムを新たに設計。最長航続距離は600km(CLTCモードに基づく測定)。これはbZ4Xの559km(FWD/WLTCモード)を超える実力。

 残念ながら日本市場への導入は予定されていないが、なかなかカッコいいセダンタイプであるし、中国でたくさん売れれば価格も抑えられるはずなので、日本でも発売を期待したい。

bZ3のインパネとフロントシート。異形ステアリングと縦長のセンターコンソールが特徴的。ちょっとテスラっぽい。シフトノブの位置にマルチレバーのようなものが見える。うーん、運転してみたい

■こ…このシルエットは…次期プリウス?

 さてそれとは別に、今回の発表リリースには「今後、続々とTOYOTA bZシリーズを発表いたします」という一文とともに、ティザー(事前公開)写真が添付されていた。

「トヨタは、今後とも中国のお客様により多くの価値ある商品を提供したいと考えています。すでに発表されているTOYOTA bZ4XやTOYOTA bZ3以外にも、今後、続々とTOYOTA bZシリーズを発表いたしますので、どうぞご期待ください。」

 ということで、どうやら「次に中国で発表されるbZシリーズはこれだ」ということのようだ。

画像「上」が公開されたティザー画像。「下」はその写真の明度を最大限あげたもの。4ドアであることとクーペセダンっぽいボディシルエットが浮かび上がった

 明度を落とした加工写真だが、編集部がPhotoshopで明度を上げていくと全体のシルエットが浮かび上がった。4ドアのクーペ風ボディを持っており、え、このフォルム、日本市場で2022年12月に発表されると言われている新型プリウスでは?(新型プリウスの年末発表に関しては、現時点で全国のトヨタ販売店に通知されている。また擬装されたテスト車両の走行目撃情報が何件か寄せられている)

 これが「bZシリーズの次期型(つまりBEV)」ってこと? プリウスといえば「ハイブリッドカーの代名詞」であったが、そのボディでBEVが登場する(すくなくとも中国市場で)ということ??

編集部が作成した次期プリウスの予想CG。昨年末に作製したものだが、なんとbZ3と今回発表されたクーペ風セダンを合わせたようなスタイルで、ええと…つまり……新型プリウスは日本と中国で同時発表であり、ハイブリッド、PHEVだけでなくEVも用意される??

 現時点で編集部に入っている情報では、新型プリウスはハイブリッド、PHEVの二本立て。これに(仕向け地によって)EVも加わる…ということだろうか。大変興味深い情報だが、本件に関しては引き続き調査を進め、新情報が入ったらお届けします。

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