米国日産は2022年11月1~4日にラスベガスで開催される2022SEMAショーにエキサイティングな新しいコンセプトカー6台と、新しいZ GT4レーシングカーを公開すると発表した。
コンセプトカーの6台は、リーフのEVシステムを移植したサニー リーフプロジェクト、アリアをベースにしたサーフワゴンコンセプト、新型ZをベースにしたNISMO アクセソライズドZコンセプト、1300hpのR35GT-R用エンジン、VR38DETTを搭載した2023フォーミュラドリフトZのほか、ピックアップトラックの2台のコンセプトモデル、NISMO オフロード フロンティアV8コンセプト、フロンティア ストリートトラック プロジェクトを出展予定。
はたしてどんなモデルなのか、紹介していこう。久しぶりにワクワクするぜ!
文/ベストカーweb編集部
写真/日産自動車
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■リーフのEVシステムを移植したサニーリーフプロジェクト
まずは、今回米国日産がSEMAショーに出展したクルマのなかで、見た瞬間「マジか!」と唸ったハコスカ顔のサニートラックから紹介したい。
エクステリアの赤/青/白のBREカラーだけでもビビるが、フロントマスクにはまるでハコスカを思わせる、4灯LEDヘッドライト、チンスポイラーが装着されている。ハコスカ顔のサニトラ、しかも510ブルやS30型Zで有名なBREカラーという、古い日産ファンなら唸る出で立ちだ。
ちなみにBREとはブロック・レーシング・エンタープライズの略で、代表は言わずと知れたピート・ブロック氏。1970年代のモータースポーツシーンにおいて、日産(ダットサン)の名を知らしめた存在だ。
実はこれ、サニトラではなくサニーのリアセクションを改造したもので、そこに40kwh、システム出力147hp/320Nmのリーフ用のバッテリー&モーターを移植。
こだわりぶりは半端ない。あえてフェンダーミラーにしているのも憎い。さらに240SXのフロントサスペンションやRotiformの17インチホイールなど、製作したオーナーは相当の日産ファンとみた。
■1940~1950年代のウッディワゴンを彷彿させるアリアサーフワゴンコンセプト
アメ車ファンなら「おお~、まるで1940年代にアメリカで大ヒットしたウッディワゴンじゃないか!」と叫ぶに違いない(?)。
このアリアサーフワゴンコンセプトは、先に紹介したサニーリーフプロジェクトとともに、サウスカロライナ州グリーンビルのトミーパイクカスタムと米国日産がコラボして出展したもの。
残念ながらウッディ模様は、本物のウッドではなく、ラッピングだが木枠部分も本物のそれらしく仕上げている。ホワイトリボンタイヤに薄いブルーのアルミホイールと、NISSANマークが入ったセンターのクロームメッキも、なかなかの佇まいだ。ルーフにはホイールに合せたブルーのサーフボードが積まれている。EVのアリアにウッディワゴン風カスタムとはやるじゃないか!
■800hpのNISMOアクセソライズドZコンセプト
このアクセソライズドZコンセプトは、NISMO純正アクセサリーパーツでカスタマイズしたもので見るからに速そう。ベースカラーの白に赤、黒のグラフィックカラーがあしらわれ、Mobil1や赤いペガサスのロゴが入ったエクステリアカラーで仕上げられている。
搭載されるエンジンはNISMOコールドエアインテークで吸気効率が高められ、57.2mmのテールパイプを備えたステンレス製のNISMOトラックエキゾーストによって背圧を低減。これらのチューニングによって3L、V6ツインターボエンジンは800hpの最高出力と1017Nmの最大トルクを誇る。
足回りは、NISMOが開発した、ツインチューブの車高調サスペンションキットを装着。足元は19インチのNISMO LM-RS1にBS製RE71RS(フロント255/40R19、リア285/35R19)のほか、フロント6ピストン/リア4ピストンをキメている。
■1300hpまでスープアップされたR35GT-RのVR35DETTエンジンを積む2023フォーミュラドリフトZ
ドリフトファン待望の新型Zベースのドリフトマシンがこの2023フォーミュラドリフトZ。
このZは、Forsberg Racingがドリフト用に開発したもので、心臓部はなんと1300hpまで高められたR35GT-R用のVR38DETT型3.8リッターツインターボエンジン! 今後、Chris Forsberg選手が2023フォーミュラドリフトでパフォーマンスを繰り広げてくれるだろう。乞うご期待!
■フロンティアベースの2台のピックアップコンセプト
締めは、日産のミドルクラスのピックアップトラック、フロンティアをベースにした2台のピックアップコンセプト。
まずはNISMO オフロード フロンティアV8コンセプト。タイタンV8のほか、ワイドボディコンバージョン、専用のサスペンションなどさまざまなNISMO製オフロードパーツによってフロンティアをさらに魅力的なものにしている。
もう1台はフロンティア ストリートトラック プロジェクト。日産の愛好家でありインフルエンサーでもあるクリスティーナ・ロキが製作。
ブラックアウトしたフロントマスクに加え、グラフィックカラーにオーバーフェンダー、ブラックホイールが装着されている。ローダウンされた雰囲気は、まるで1990年代のミニトラッキンブームを思い起こさせる。
いかがだったでしょうか? 彼の地ではショップや愛好家とメーカー(日産)がコラボしてSEMAショーに出展するという、羨ましい流れ。ぜひ日本でもお願いします!
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投稿 日産11月1日から開催の米国SEMAショーの出展車を大公開! なんなのコレ!「ハコスカ顔のBREカラーサニトラ」「1300馬力のR35GT-Rのエンジンを積んだドリフトZ」に驚愕! は 自動車情報誌「ベストカー」 に最初に表示されました。