NVIDIAではGeForce RTX 4080 12GBについてRTX 4080 16GBと性能が違うのに名前が一緒で紛らわしいため発売を中止しましたが、この発売が中止されたRTX 4080 12GBのベンチマークが出現しました。ちなみにこのRTX 4080 12GBはRTX 4070として再登場する見込みです。
消えたGeForce RTX 4080 12GB、RTX 4070として復活予定?
NVIDIAではGeForce RTX 4080について、当初は同じモデル内にCUDAコア数が9728コア、バス幅256-bitというハイエンドモデルと言える仕様の16GB版の他に、CUDAコアは7680コア、バス幅192-bitとハイエンドと言うには微妙な仕様の12GB版の2つが存在していましたが、発表後に価格を釣り上げるため無理やりRTX 4080と設定していると批判が多く集まったため、発売が取りやめとなりました。
このRTX 4080 12GBについては近いうちにRTX 4070やRTX 4070 Tiとして改めて発表がされるとみられていますが、今回このお蔵入りとなったGeForce RTX 4080 12GBの3D MarkベンチマークやCyberpunk 2077でのパフォーマンスに関する情報が出現しました。
FP32性能はRTX 4080 16GBの半分程度。RTX 3090 Ti並
今回、登場したGeForce RTX 4080 12GBについては詳細情報などは明らかにされていませんが、スクリーンショットに表示されている動作クロックでは2820 GHzと表示されており、このRTX 4080 12GBではデフォルトのブースト時クロックは2610 MHzであることからオーバークロックモデルであるとみられています。
AIDA64を用いたベンチマークでは、GeForce RTX 4080 12GBは42TFLOPsを記録しており、RTX 3090 Tiの40 TFLOPsを超えています。ただ、RTX 4000シリーズの中では、RTX 4090が101TFLOPs、RTX 4080 16GBではRTX 4080 12GBに対して約2倍の83TFLOPsを発揮するなど、同じRTX 4080シリーズとして見ると違和感を感じれるレベルで劣っています。
3DMarkではRTX 3090並の性能を発揮
3DMarkを用いたベンチマークも今回登場しており、3DMark Time Spy Extreme、Fire Strike Ultra、そして最近リリースされたDirectX12 Ultraに対応した3DMark Speed Wayが用いられています。
まず、3DMark Time Spy Extremeに関してはRTX 4080 12GBは10794ptのグラフィックススコアを記録しています。
このスコアはRTX 3090 TiとRTX 3090の間に位置するレベルとなっていますが、RTX 4090が19200ptを記録していることから、ほぼ半分程度のスコアになっています。
3DMark Fire Strike Ultraでは12772ptを記録しており、こちらはRTX 3090 Tiと同等レベルのスコアを記録しています。
RTX 3090並のスコアを記録しているRTX 4080 12GBですが、これらのGPUに大きく劣ってしまうのが3DMark Speed Wayです。このベンチマークではRTX 4080 12GBは5382ptを記録しており、RTX 3090 TiやRTX 3090に対して8割程度のパフォーマンスになっています。
Cyberpunk 2077はDLSS+レイトレーシングで67FPSを記録
RTX 4090やRTX 3090など他のGPUとの比較はできないものの、RTX 4080 12GBを用いてCyberpunk 2077のベンチマークを行った結果も掲載されています。結果としては解像度3840×2160 (4K)でDLSSとレイトレーシングを有効化した状態では平均67FPSを記録しています。
GeForce RTX 4080 12GBについてはRTX 4080 16GBに対して性能面でかなり劣っているように見えるので、NVIDIAがRTX 4080 12GBというネーミングでの発売を取りやめたのは妥当な判断と言えます。発表してしまったところは減点ですがね・・・。
今後、このRTX 4080 12GBについては仕様はそのままでRTX 4070 TiまたはRTX 4070というネーミングで登場するとみられています。ただ、価格についてはおそらくRTX 4080 12GBで発表された16万4800円から大きくは変わらないとみられていますので、たとえRTX 3090に近くても、飛びついて買うほどコストパフォーマンスが高いという訳ではなさそうです。まぁ、これがもし13万とか12万円で出ればかなり売れそうですが、NVIDIAは今年の決算がかなり厳しい状況となりそうですので、消費者が期待する価格で発売することは厳しいと考えられます。
すぐに買えるかは分かりませんが、新型PS5と言われている『CFI-1200』のエントリーがAmazonで開始されていますので、欲しい方は早めのエントリーする事がオススメです。
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