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実は、海外のアクション系/SF系の映画やドラマが大好きで、コロナ前は通勤の行き返りを利用して、タブレットでよく見てました。

ずっと前からOculus Questだったら映画館の様な大画面で楽しめるのかなと気にはなっていたのですが、解像度が1,600×1,440とフルハイより少なく画質が心配だったので、ずっと躊躇していました。

2020年9月にQuest2が発表されてから2年、途中で名前がOqulus から Meta に変わり、度重なるバージョンアップによる画質/安定性向上も図られたので、もうそろそろ買い時かなと思って購入に踏み切りました。

そこで、今回はMeta Quest2が気になっている人向けに、どんなことができるのかについて紹介したいの思います。

Meta Quest2 とは

Meta Quest とは、Facebook Technologies が開発した バーチャルリアリティヘッドセットの商品名です。

2020年10月13日 に初代の Oculus Quest が発売され、2020年10月13日に 後継機としてOculus Quest2 が発売されました。

Facebook が 2021年10月28日に社名を Meta に変更したことに伴い、製品名も Oculus Quest2 から Meta Quest2 に変更されました。

用途としては、VRゲーム、動画鑑賞、VRチャット、バーチャル会議などです。

Quest2の特徴は、本体のみでこれらのことが可能であると共に、パソコンに接続することでPCVRとして使う事もできるという点です。

つまり、ゲーミングパソコンさえあれば、Quest2をとパソコンとUSB又は無線接続し、パソコン用のVRゲームが楽しめます。

また、パソコンに接続することで、パソコンの画面をQuest2に投影できますので、これまで24インチや27インチで見ていたものを、とてつもないくらいの大画面で表示することが可能です。

PCに撮りためていた動画を大画面で見たいという用途にはピッタリです。

Quest2の性能を初代Questと比較

Quest2と初代Questのスペックの違いを以下の表にまとめました。

項目 Quest 2 Quest
ディスプレイ LCD(液晶ディスプレイ) OLED(有機EL)
ディスプレイ解像度 1832×1920 1,600×1,440
トラッキング 6DoF 6DoF
リフレッシュレート 90Hz(設定により120Hzも可能) 72Hz
IPD調整 レンズ部分で調節
(58、63、68mmの3段階)
ヘッドセット底部のスライダーで調整
(無段階)
ストレージ 64GBと256GBの2種類
(速度最大 2900 MB/s)
64GBと128GBの2種類
(速度最大 1200 MB/s)
プロセッサ Snapdragon XR2(Snapdragon 865相当)
(CPU:Kryo 585/GPU:Adreno 650)
Snapdragon 835
(CPU:Kryo 280/GPU:Adreno 540)
演算性能(FP32) 1250 GFLOPS 567 GFLOPS
動画デコード性能 720p (960fps)
2160p (120fps)
4320p (30fps)
720p @ 240fps
1080p @ 120fps
2160p @ 60fps
動画エンコード性能 720p (960fps)
2160p (120fps)
4320p (30fps)
720p @ 240fps
1080p @ 120fps
2160p @ 30fps
Tensor Accelerator
RAM 6GB 4GB
サイズ
(ストラップを開いた状態)
191.5mmx102mmx295.5mm 175mm×103mm×297mm
重さ 503g 571g
通信規格 802.11ax / WiFi6
160MHz 2×2 MIMO
(速度最大 1774Mbps)
オーディオ 3.5mmヘッドフォン対応 3.5mmヘッドフォン対応
バッテリー駆動時間 最大3時間
(ゲームの場合は2時間)
最大3時間
(ゲームの場合は2時間)
充電時間 約2.5時間
(付属USB-C電源アダプタ使用時)
約2時間
(付属USB-C電源アダプタ使用時)

ざっくり言うと、Quest2はQuest2に比べて

  • CPU⇒2倍
  • GPU⇒2倍
  • 動画処理性能⇒4倍
  • ディスプレイ解像度⇒6倍
  • AI処理性能⇒11倍

の処理能力を持っていることになります。

何ができるの?

最初に、Quest2は、VRゲーム、動画鑑賞、VRチャット、バーチャル会議が主な用途だと申しましたが、これだけだとザックリしすぎなので、もう少し詳しく紹介します。

まず、Quest2を起動すると、次のようメニューが表示されます。

そして、このメニューからゲームを始めとする様々なアプリを呼び出すことができます。

それでは、もう少し具体的に説明していきましょう。

VRゲーム

何といっても一番はVRゲームの豊富さです。

Quest2の中で購入できるVRソフトだけでも300タイトルくらいは存在していて、価格はおおよそ1000円~3000円という具合に非常にリーズナブルです。

これ以外にも、非公式のSideQuestというストアにはざっと数えても200程度のタイトルが用意されています。

SideQuestは開発者がベータ版、もしくは製品版に新機能を追加したときの検証用としてアプリを公開している場なので、無料で遊べるものばかりです。

また、Quest2はPCVRとしても使えることから、「Call of Duty」や「APEX Legends」などでお馴染みのPCゲーム配信プラットフォーム「Steam」が配信するVRゲームも楽しむことができます。

一般的なPCVRはUSBなどのケーブルでパソコンに接続しますが、Quest2は無線でもパソコン接続できるため、さらにお手軽にパソコン用のVRゲームを楽しめます。

専用のPCVRと比べると画質は劣るとは言われますが、比べなければ分からないくらい十分綺麗です。

ブラウザによるネットサーフィン

Quest2にはブラウザが搭載されているので、通常のネットサーフィンが可能です。

パソコンのブラウザと異なるところは、ブラウザ上で表示できる動画は、超巨大な画面で鑑賞できる点です。

Tverなど通常の見逃し配信でドラマはもちろん、YouTubeも大画面で楽しめます。

また、YouTubeで配信されているVR動画(360度含む)も、ちゃんとVRとして再生可能です。

ちなみに、Quest2のメニューにはYouTubeVRというのもあって、これを使うとYouTubeで配信されているVR動画を見ることができます。

Quest2のブラウザでも同様にVR動画が再生できますが、動画の種類(2D、VR,360度VRなど)毎にいちいち切り替える必要があるのに対し、YouTubeVRの方は自動で表示が切り替わってくれるので楽です。

下記の画像は、YouTubeVRの360度動画の一シーンになります。

動画閲覧(バーチャル映画館)

私が主に使っているのはこの用途です。

Quest2には、AmazonプライムビデオとNetFlixを大画面で見るためのアプリが標準搭載されていま。

特にAmazonプライムビデオのアプリは、バーチャルな映画館を再現していて、映画館貸し切りで好きな映画を見ているような感じになります。

正直、これを見るようになってから40インチのテレビで映画を見る気がなくなってしまいました。

それだけインパクトがあります。

ちなみに、Amazonプライムビデオはフルハイビジョンではなくハイビジョン(1280×720)なんですが、まったく気にならないくらい綺麗です。

一方、NetFlixはDVD画質(720×480)なので、Amazonプライムビデオに比べて粗さが目立ってしまいます。

これは、NetFlixのアプリはDRM(デジタル著作権保護のための暗号化)処理をうまく扱えないことが原因のようです。

ハイビジョンで見たい場合は、Oculus Link (パソコンとの接続)とFireFoxの組み合わせで対応可能ですが、詳細は次回の記事にゆだねたいと思います。

それから、Quest2のストレージに保存した動画については、Quest2標準搭載の ファイルマネージャーアプリ「Files」を使って再生可能です。

ただし、30インチ相当のモニタで表示している程度のサイズ感なので、大画面で鑑賞したい場合は「DEO VR」というフリーソフトを使います。

もしパソコンに保存されている動画をQuest2にコピーせず直接再生したい場合、Oculus Linkでパソコンと接続し、パソコンで再生します。

ただし、この方法は少々操作が煩雑なので、もっと簡単に見たいという場合は有料ソフトとはなりますが、「SkyBox」というアプリが使えます。

有料といっても990円なので、パソコンの動画を頻繁に見る方にとっては買って損はないと思います。

VRチャット

VRチャットは、いわゆるメタバースです。

メタバースとは、コンピューターの中に作られた仮想空間とことで、参加者はアバターを通してメタバースに参加し、その世界の中で様々な人とコミュニケーションを図ったり、物の売り買いなどの経済活動を行うことが可能です。

VRチャットは私も初体験なので、どうなるかドキドキしながらアプリをインストールして、実際にやってみました。

色々なワールドがあるようですが、全部英語なのでよくわかりません。

とりあえず適当に入ってみると、なんかホテルのような建物の中に入りました。

廊下や階段などもあり、時々アバターと出くわしますが、英語でしゃべっているので何のことやら・・・

小市民な私は、その場に居づらくなってすぐにワールドから出てしまいました。

また時間を見つけてじっくりレポートしたいと思います。

バーチャル会議

Quest2では、自分の作業スペースをバーチャル空間に作って、そこで仕事をしたり、あるいはバーチャル空間にアバターを登場させてテレビ会議を行ったりすることが可能です。

下の写真は実際の作業スペースの画像になります。

360度見渡せるバーチャル空間上に机とモニタが置かれていて、ここで作業ができるようになっています。

私の場合、パソコンに2台のモニタを接続しているので、バーチャル空間にも2枚のモニタが表示されています。

VRでリモート会議を行うためには「Horizon Workrooms」という無料のアプリをインストールします。

下の写真は、テレビ会議用の専用ルームです。

ここには、大きな黒板(ホワイトボード)とプロジェクターが用意されていて、黒板に文字を書いたりプロジェクターに自分のパソコンの画面を表示することも可能になっています。

また、自分のパソコンの画面を目の前に表示させることもできます。

Quest2の重さが500g あるので、さすがに長時間ここで仕事をするのは難しいかと思いますが、技術の進歩と共に軽量化、高性能化していくのは間違いありません。

あと数年もしたら、いまより快適にバーチャル環境で仕事ができるのではないかと期待しています。

まとめ

今回はMeta Quest2 とはどういうもので、何ができるのかについてザックリ紹介しました。

VRゲーム、動画鑑賞、VRチャットは個人の趣味になりますが、バーチャル作業場やバーチャル会議などは仕事の面でも活用できそうです。

実際、工場見学や危険作業の体験、社員教育用のコンテンツを作る会社も登場しており、パワハラ研修などのコンテンツも既に販売され、活用されています。

低価格化、小型軽量化、バッテリー駆動時間、さらに魅力的なコンテンツなど、爆発的に普及するにはも少し時間がかかりそうですが、それでも趣味でVRゲームや大画面での動画鑑賞などを楽しむには十分です。

とりあえず、私のような映画好きの方は、是非ご検討下さい。