韓国ソウルの中心街「梨泰院(イテウォン)」で29日夜、ハロウィンイベントに押し寄せた大勢の若者が転倒、多くの死傷者が出る歴史的な大惨事となった。韓国・聯合ニュースによると、30日午前9時時点で現地の消防当局が死者数が151人、負傷者数は86人にのぼると発表した。
この日午前には尹錫悦大統領が現場に視察に訪れた。尹大統領は大統領府を通じ、声明を出し、「昨晩、ハロウィンを迎えたソウルの中心部で起きてはならない悲劇と惨事が発生した。大切な命を失い、悲嘆に暮れる遺族に深い慰めを申し上げたい。国民の命と安全を担当する大統領として、筆舌に尽くしがたい」と悲痛な思いを述べた。
日本のツイッターでは「コロナ明け」の影響を指摘する意見が相次いだ。
10〜20代の子達が、コロナが落ち着いてきて、楽しい思い出をつくりに出かけた先で、と思うと胸が詰まる。
コロナ対策でずっと楽しいこと我慢してたからね、気持ちわかる。わたしの知ってる韓国人はみんなお酒強くて、楽しくて、遊びも上手な人ばかり 事故に遭われた方がひとりでも助かる様に、ただただ祈る。
日本でも、東京・渋谷でハロウィン直前の29日夜にはコロナ禍での自粛要請が解除されたこともあり、コスプレ姿の大勢の若者が集まっていた。
日本もコロナ禍以降で今年相当な人出だったらしいけど、他人事じゃないね。
辛過ぎる。日本も他人事じゃない。コロナ禍の鬱憤を晴らすため、盛り上がりたい気持ちはあると思いますが、日本でも十分に気をつけてください。
日本国内で群衆が転倒して多数の死傷者が出たケースは、2001年7月、兵庫県・明石市の花火大会近くの歩道橋で11人が死亡、183人が負傷した事故が知られる。ただ当時から20年以上が経過し、日本でも当時の惨事を知らない世代が増えており、改めて雑踏警備や個人レベルでの留意が必要になりつつある。