11月4~6日にスペインのリカルド・トルモ・サーキットで開催される2022年MotoGP第20戦バレンシアGPを前に、MotoGPのチャンピオン争いをしているフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)とファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)がプレスカンファレンスに登場して意気込みを語った。
最終戦でMotoGPクラスのタイトル争いは2名に絞られ、258ポイントのバニャイア、23ポイント差で235ポイントのクアルタラロのどちらかが今週末に王者に輝く。決勝での最大獲得ポイントは25点だ。
■フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)
セパンでのプレッシャー後、リラックスしていますか?
「いいえ、本当にノーだ。可能性があるまではプッシュし続けなければいけない。確かに今週末に向けて賢くあることは非常に重要だよ。ファビオと比較して、僕たちがより良い位置にいることは事実だけど、仕事を終わらせなければいけない。最大の集中力で、いつものように週末を通じてフォーカスして、可能な限り最大限で終われるように努めるよ」
昨年の結果は、ここで競争力があるという自信になりますか?
「確かに、このトラックは僕たちにとって非常に良い。今年のバイクは、ハンドリングに関して非常に戦闘力があることから、昨年よりも改善していると思うけど、MotoGPは驚きの世界であり、いつでも何かが起こる可能性があることを知っている。しかし、僕たちの目標はいつものように働き、いつものように競争力を持って、可能性があればトップポジションに向けて戦うことだ」
91ポイントの損失と日本GPでのクラッシュから立ち直るのにメンタルの強さはどれほど重要でしたか?
「前半戦の浮き沈みは、浮き沈みというより転倒が問題だった。転倒しても戦闘力があり、ミスを犯しただけだった。転倒の原因を分析するようにしたことで、あらゆる状況をより良く理解することに役立った。日本では挑戦的になりすぎてしまったけど、ふたつの幸運に恵まれた。ひとつは転倒したときに、ファビオに激突しなかったこと。ふたつ目は転倒したとき、彼が多くのポイントを稼がなかった。確かに幸運だったけど、戦闘的になることが非常に重要だと分かっていた。タイで苦しんだときもそうだった」
「オーストラリアでは、ベストを尽くそうとしたけど、最終ラップで勝利に向けてファイトするにはリスクが大きすぎた。マレーシアでは、バレンシアでリラックスできるように最大限のポイントを稼ぐことが非常に重要だと考えていたから、目標はレースに勝つことだった。確かに、エネアは多くのプレッシャーをかけてきたけど、最終ラップでは非常に戦闘力があったし、このレースに向けて非常に重要だった」
バレンティーノ・ロッシはいつも来ていたのですか? あなかがリクエストしたのですか?
「バレが僕と一緒にいることができるのは良いことだけど、アカデミーのライダーたちにとっても良いことだから、彼が僕たちと一緒にいることは大きな助けになる。彼はこの状況を熟知しているし、この瞬間に僕がどのような心境にあるのかを知っているから、本当のコーチのように助けてくれるだろう」
ファビオに何か言いたいことはありますか?
「ラストレースを楽しむこと、素晴らしいバトル、フェアな戦いをすることを言いたい。彼は最高のひとりだし、このようなファイトをすることは素晴らしいね」
■ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)
あなたは勝つ必要があり、バニャイアにプレッシャーがかかっているので、リラックスしていますか?
「目標は明確で、頭の中にある目標はひとつだけだよ。はっきり言って失うものは何もないから、優勝を目指して戦いながら最善を尽くす。もちろん、チャンピオンシップを争うには最適な状況ではないけど、全く気にしないことは良い状況だと思う。何が起こっても、タフなシーズンとなり、いいシーズンとなるから、オールインだよ」
ここで勝つためには、予選でフロントロウを獲得することが必要でしょうか?
「昨年はフロントタイヤに大きな問題があり、今年はもう一段難しくなったから、1列目は大きな助けになるだろう。それがどれほど重要なのか分かっているし、自信があるよ」
日曜日の結果に関係なく、今シーズンをどのように振り返り、何を学びましたか?
「シーズン開幕前、バイクに関していくつかの悪いニュースがあり、シーズンスタートはそれほど良くなかった。エンジンから何かを見つけようと多くの時間を費やした後、何も見つからなかったから、多くの不満を言って、必要な集中力を欠いていた。それからは、本当に素晴らしい前半戦になった」
「後半戦は同じレベルに停滞してしまった一方で、多くのライダーやメーカーが少し前進したと思う。僕たちはシーズンのスタートとほとんど同じままだった。それからいくつかのミスを犯したけど、全体的にタフなシーズンを過ごしたとき、そこから学ぶことができると思う。ベストではなかったけど、それほど悪くなかった。僕たちはまだラストレースでチャンピオンシップを争っている。今シーズンから得た多くの経験は、将来に向けて、本当に素晴らしいものになるだろう」
バニャイアに何か言いたいことはありますか?
「僕たちはいつもドゥカティについて話しをする。彼らは強いけど、常にトップに立っている。もちろん、彼はトップライダーだ。ラストレースで彼と一緒にここにいることは最高だから、2022年の最後に大きなバトルをして、日曜日の夜を楽しもう」