ルノーのエントリーSUVとして活躍中のキャプチャーに、第2世代初となる限定車が投入された。その名は、「ブラックスタイル」という。カジュアル&スポーティな初代から一転し、都会が似合うエレガントな雰囲気を纏うクロスオーバーに仕上げられたものの、スポーティさが薄まったのも事実。そのイメージを打ち破るスポーティなスタイルに仕上げられているのだ。
光沢あるブラックがアクセントとして取り入れ、よりクールに仕立てられた新キャプチャーの仕様を紹介しよう。
文/大音安弘、写真/ルノー・ジャポン
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■初の限定車は黒がテーマに!
ルノージャポンは2022年11月4日、ルノーのコンパクトSUV「キャプチャー」の限定車「キャプチャー ブラックスタイル」を発売を発表し、同日より販売を開始した。150台の限定となり、価格は334万円だ。
現行型キャプチャーは、2021年3月にフルモデルチェンジを行った2世代目となる。今回の「ブラックスタイル」が、現行型初の限定車として送り出された。ベースとなるのは、ガソリンエンジン搭載のエントリーグレード「インテンス」。
エントリーグレードをベースとすることで、価格上昇を抑えているが、そもそも現行型キャプチャーは、ルーテシアとの住み分けもあり、ベースグレードから基本的な装備の充実化が図られてのも魅力のひとつとなっている。このため、限定車の特別装備の中身は、内外装のブラックパーツを中心としている。
エクステリアでは、専用アイテムとなる「ブリリアントブラックエクステリアパック」を装着。その内容は前後エンブレム、前後スキッドプレート、前後バンパーサイドインサート、18インチアロイホイール、サイドウィンドモールアクセント、専用デザインBピラー、フロントフェンダーのサイドアクセント、サイドプロテクションモールフィニッシャーがブリリアントブラック仕上げとなる。
標準車では、それらの部分の多くがシルバーメッキとなるため、より精悍なスタイルに変化している。
■ベースモデルよりも機能をアップグレード
インテリアは、標準車も黒が基調だ。そこに変化をもたらすべく、ブリリアントブラックのパネルを助手席側のダッシュボードパネルとして取り入れることで、よりクールな雰囲気に仕上げた。さらにシートを専用ファブリック×レザー調コンビシートとし、特別感も演出している。
機能面でも特別仕様が施されており、メーターパネルは、上位モデルの「インテンステックパック」と同じ10.2インチフルデジタルインストゥルメントパネルにアップデート。
さらにカタログモデルには非採用となるライト付きの運転席及び助手席バニティミラー付きサンバイザーを備えるのは、ブラックスタイルのみ。強化された先進安全装備では、インテンスでは非装着となる車線中央維持支援を行う「レーンセンタリングアシスト」が加わり、高速道路などのロングドライブでのドライバーの疲労軽減に貢献する。
ボディカラーは、限定車のみに採用されるグレーの「グリ カシオペM」を初め、全4色を用意する。全車ルーフが、標準車のブラックルーフとは色味が異なる「ブリリアントブラックM」となるのも特徴。これらのドレスアップと機能向上を含めて、15万円アップのお買い得仕様となっている。
輸入車コンパクトSUVも価格上昇傾向にあるなか、基本的な装備を押さえつつ、アップグレード感のあるモデルは貴重。今後も輸入車は価格上昇の可能性が高いため、気軽に輸入車を楽しみつつ、ファミリーカーとしても活用したいという人には今回のような限定車はいい選択となるかもしれない。
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