Steamのハードウェア調査にてグラフィックスカードシェアが第2位に位置するNVIDIAのGeForce RTX 2060とRTX 2060 Superですが、このGPUについて生産が終了される見通しのようです。
GeForce RTX 2060が生産終了へ
GeForce RTX 2060は2019年に開催されたCES2019にて発表がされたNVIDIAのミドルレンジグラフィックカードとなっており、同年秋ごろにはRTX 2060 Super、2022年1月にはマイニングでGPUが枯渇する中でゲーミング向けGPUの供給量を確保するため、RTX 2060のVRAMを増やしたRTX 2060 12GBなどが登場していました。
このRTX 2060は初代モデルはメーカー希望小売価格は$349で発売されており、販売価格もメーカー希望小売価格通りに売られていたため安く、人気のグラフィックスカードとなっており、Steamのハードウェア調査においてはGTX 1060の次に高いシェアを誇っているモデルとなっています
そんなGeForce RTX 2060ですが、発売から3年以上経過していることからNVIDIAは生産終了を決めたようです。
RTX 2060/RTX 2060 Super用のGPUの供給が停止に。今月目処で出荷も終了へ
ChannelGateによると、NVIDIAが各社AIBに対して供給していたGeForce RTX 2060およびRTX 2060 Super用のTU106 GPUが停止されているとのことです。また、NVIDIAは各社AIBに対してRTX 2060とRTX 2060 Superの出荷について2022年11月末を目処に制限するように要請しているとのことです。
RTX 2060およびRTX 2060 Superに関してはレイトレーシングに対応する廉価モデでしたが、現在はこの役割はRTX 3050が担っており、さらにRTX 4000シリーズ系の廉価モデルの開発も行われています。また、RTX 2060 12GBが投入される理由ともなったマイニングブームとGPU供給不足は既に解消されていることから、このタイミングでRTX 2060とRTX 2060 Superについては生産終了が決められたものと見られています。
RTX 2060とRTX 2060 Superについては1080p解像度のゲーミングであれば不満はなく、性能面でもRTX 3050を上回る場面も多いため、RTX 3060ほど性能は要らないけど、RTX 3050じゃ物足りないという人には最適なGPUでした。そのため、需要はそこそこあるとは思いますが、既に生産開始から3年以上が経過し、TSMC 12nmという古い製造プロセスを使っていることからコストダウンという意味でも生産終了となるようです。
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