2003年のイラク戦争で、米海軍のミサイル駆逐艦からイラクに向けて発射された巡航ミサイル「トマホーク」(photo 提供:Lt.Christopher Seneno/U.S.Navy/ロイター/アフロ)
岸田文雄政権が米国製の巡航ミサイル「トマホーク」を導入しようとしている。だが、政権が期待するような敵基地攻撃能力(反撃能力)を持つことは不可能だ。2022年11月21日号の記事を紹介する。
米国と韓国軍は10月26日から艦艇20隻以上で合同演習を開始、同31日からは航空機240機による大規模な航空攻撃演習を行った。これに対し航空戦力が無に等しい北朝鮮は各種のミサイル約30発を発射して対抗、米国に届くとされる「火星17」を発射したがこれは日本海に落下し失敗に終わった。北朝鮮の弾道ミサイル戦力が増大する一方、米中の「台湾有事」に日本が巻き込まれる危険も生じている中、日本政府は「敵基地攻撃」能力の保有をはかり、米国と巡航ミサイル「トマホーク」輸入交渉を進めている。
だがミサイルを発射するには敵の発射機などの緯度経度を精密に知る必要がある。偵察衛星で撮影できると思う人は少なくないが、これは秒速約7.9キロで地球を約90分で南北に周回し、地球は自転しているから各地の上空を1日1回通過する。固定目標は撮影できるが移動目標を監視する役には立たない。
(中略)
■戦争防止が国益に適う
自衛隊が朝鮮半島で戦う際には韓国の了承が必要だが「日本軍が同朋(どうほう)を攻撃する」として反感を抱く韓国国民も出て団結を損なうのを恐れ「こちらで十分やれます」と
韓国軍の航空戦力は圧倒的に優勢で、北朝鮮の近代的戦闘機はMiG29が18機、それも部品が乏しくめったに飛行できない状況だ。韓国空軍はF15K戦闘爆撃機が59機、F16戦闘機が222機、ステルス戦闘攻撃機F35が36機、さらにまだ使える軽戦闘機F5が174機もある。北朝鮮の航空戦力はゼロに近いから韓国空軍は防空の必要が少なく、全体が爆撃航空団化している。日本が数十発の「トマホーク」を購入しても北朝鮮に対する抑止力を抜本的に強化することにはなりえないだろう。
まして仮に米中2大国が「台湾有事」で戦争になり日本も参戦すれば、日本が火薬弾頭の「トマホーク」や「12式誘導弾」を持っても微々たる戦力に過ぎず、まるで砲兵部隊の砲撃戦の中に拳銃を持って加わるような形になる。日本の輸出の27%は中国向けでそれが停止し、日本企業が投資する事業約1万2千件が「敵性資産」として凍結、接収されれば日本経済に致命的打撃となるし、在日米軍基地などに中国のミサイルが発射されることは避けがたい。台湾行政府の世論調査では台湾人の84.9%は独立でも統一でもない「現状維持」を望んでいるから、日本はそれを支持し、米中戦争の防止に努めるのが安全保障と国益に適(かな)うと考える。(軍事ジャーナリスト・田岡俊次)
※AERA 2022年11月21日号
11/15(火) 8:00配信
AERA dot.
https://news.yahoo.co.jp/articles/8b3d8b4a644ef77006282fc073a667559bf7cadb
※関連スレ
【琉球新報/社説】トマホーク導入検討 専守防衛の逸脱許さない 軍備拡張が周辺国を刺激して東アジアが不安定になる [11/5] [新種のホケモン★]
https://lavender.5ch.net/test/read.cgi/news4plus/1667603678/
引用元: ・【AERA】政府が導入検討の「トマホーク」に効果なし 日本を狙うミサイルの破壊に「役に立たない」と専門家 [11/15] [新種のホケモン★]
久しぶりに名前見た
元気だったんだ
もっと大々的な武将強化を行おう・・・せいかい
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