経済発展の指標として国内総生産(GDP)がよく用いられますが、GDPは政府が都合よく改ざんしやすい指標でもあります。そこで、経済学者のルイス・マルティネス氏は、世界銀行が集計している世界184カ国のGDPデータと、アメリカ海洋大気庁が運用している防衛気象衛星計画が観測した各国の夜間照明から推測される実際の経済発展を比較する研究を行いました。
その結果が以下で、円の大きさはGDPの規模を、円の位置の高さは成長率を表しています。また、上下に分かれている場合は上が政府発表のGDPを、下が衛星観測から推測されるGDPを示しています。
まず日本を含めた自由な国を見て見ると、ガーナやペルーなどの例外があるものの、公称のGDPと実際のGDPの差はほとんどありません。
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一方で、自由が部分的な国々のほとんどで、国が発表する経済成長と実態の差が見られます。
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この食い違いは独裁国家ではより顕著になります。また、中国などの国ではGDPの規模を示す円の大きさも上と下で違うのが分かります。
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https://gigazine.net/news/20221105-night-lights-suggests-dictators-lie/
引用元: ・【悲報】経済学者さん、中国の経済成長の嘘を明らかにしてしまうwwwwwwwwwwwwwwwwww [472567884]
さらに、不正は投資や政府支出など、GDPにまつわる数値の中でも特に為政者によって操作しやすい部分に多く、その国の実際の成長が他国より低い場合によく操作が行われることも分かりました。
独裁国家でこのような不正が行われる理由は単純で、その機会と動機がそろっているからです。独裁国家では公式見解に異議を唱えることはできないため、独裁者は自分の都合のいい数字を発表することができます。また、経済が発展しないことは無能さや弱さの表れだと思われてしまうため、独裁国家はそのような実態を国民に見せることができず、いかに自国が発展しているかをアピールし続けなければなりません。
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