『日米金融危機の政治経済学』＝滝波宏文・著 （毎日新聞）

（中央経済社・3080円） 著者は元財務省広報室長で参院議員、自民党屈指の政策通でもある。本書は、財務官僚時代の2009年に客員研究員として派遣された米スタンフォード大学で手がけた英語論文が素地となっている。 テーマは、1998年の長銀・日債銀破綻などに表れた日本の金融危機と2008年の米リーマン…