北米から謎めいたテストカーのナマ写真が届いた。撮影場所からトヨタ車であることは特定できたものの、詳細は不明。そこで、スクープ班が入手している開発情報と照合して真相に迫る。
一方でトヨタは11月18日に新型レクサスRXを国内投入した。
後輪マルチリンク式サスペンションの採用に伴ってGA-Kプラットフォームのリア部分が改良され、ホイールベースは60mm、前輪トレッドは15mm、後輪トレッドは45mm拡大された。最高峰モデルには新型クラウンと同じく、2.4Lターボ・ハイブリッドと後輪eアクスルが搭載されている(チューニング違いによってスペックは異なる)。また、ラゲッジスペースは奥行きが50mm広がって容量は612Lに達し、併せて床面は30mmダウン。
これまでハイブリッド仕様の販売比率が高かったにもかかわらず、電動系モデルが前出の2.4Lターボ・ハイブリッドとプラグインHEVに集約されてRX350hが設定されていないのは「国内向けHEVの部品供給が厳しいためで、いずれ導入をめざす」と関係者は説明する。同様にバリエーションが絞られてグレード数が少ないのも「部品供給が厳しいため」だという。
新型RXはトヨタ自動車九州とカナダ工場で生産される予定で、全世界で月販1万6200台が計画されているが、お膝元である日本の割当て台数は月700台で全体の5%にも満たない。納期が長期化するのは必至だろう。
その新型RXには先代にラインナップされていた3列シートのロング版が用意されていない。一見、トヨタは同ジャンルを諦めたように見えるが、じつはそのポジションを埋めるために別車種としてレクサスTXを開発している。11月26日発売予定のマガジンX 1月号(電子版と紙の雑誌をご用意しているほか、書店・一部コンビニでもお買い求めいただけます)では外観デザインを予想し、パワートレインの情報も併せて掲載しているので、是非ご覧ください。