ある会社の女性代表取締役社長が「既婚男性との交際、および妊娠」を理由に辞任したニュース。既婚男性との交際・妊娠、は役員辞任をすべき事情なのでしょうか。道義的には、法律的には、どうなのでしょうか。諸外国では、クリントン元大統領に始まり、現フランス大統領のマクロン氏に至るまで、不倫その他のスキャンダルは、政治家含め社会的地位とは必ずしも関係していないように思われます。一方、ここ日本では、冒頭のニュースに限らず、女性スキャンダルで男性政治家が失墜することはちらほら。不倫はどれほどの法的、社会的「悪」があるのでしょうか。世田谷用賀法律事務所の代表者、弁護士の水谷江利氏が考察していきます。