昨年の党総裁選では、河野太郎氏の当選を阻止するには「岸田vs河野」でなく、高市早苗氏を交えた「三つどもえ」にした方がいいと考えたのだろう。ただ、岸田首相が適任だったのは、「氏の後見」が前提で、氏抜きの岸田首相は想定外の事態だ。
岸田首相は「氏なら、こうしただろう」という視点で政策判断すれば、保守派は岸田首相を堅く支持する。参政党という超保守政党への支持拡大の予防にもなる。
まず、岸田首相がすべきなのは、旧統一教会(世界平和統一家庭連合)問題で、氏の名誉を先頭に立って擁護することだ。「故人のことは分からない」などと言うから、国民は氏が批判されるようなことをしていたと受け取る。
拙著『日本の政治「解体新書」』(小学館)に経緯を書いたが、自公連立成立後、多くの宗教団体が自民党から離れた。民主党も統一教会の取り込みを狙ったのか、鳩山由紀夫氏がイベントに出席したり祝電を送るなどした。だが、教会は保守的な信者を失う恐れから、自民党支持を維持し、人気がある氏にすり寄り、その政策を支持しただけである。氏は旧統一教会の政策に影響されていない。
旧統一教会の最大目標は「朝鮮半島での南北統一」であり、日本が南北朝鮮に融和的であることを望んでいた。
ところが、氏は北朝鮮による拉致問題も含めて、南北朝鮮への姿勢で微動だにしなかった。首相時代に教会と極めて抑制された関係しか持っていなかったことも間違いない。
そうした全体的流れを、氏の近くにいた岸田首相は見てきた。偉大な元首相の評価に影響するほどの関係はなかったと保証することができるはずだ。
また、憲法改正や皇位継承、防衛力強化については、総裁選で「路線を引き継ぐ」と約束しているのだから、再び力強く宣言すべきだ。最近、氏が「愛子天皇」を考えていたなどという報道もあったが、悠仁親王殿下に代えてではなく、万が一、事故などがあったときのつなぎとしてのことであることは、『月刊Hanada』1月号で私が詳しく解説しておいた。
一方、アベノミクスをさらに過激にすることなど岸田首相は公約もしてないし、経済政策は岸田色を貫けばいいと思う。でなければ政権を取った意味がない。
英国のエリザベス・トラス前首相が、財政規律を軽視しすぎて市場の信頼を失って早期退陣したばかりだ。そもそも、健全財政が保守主義の基本であって、MMT論者こそ真正保守などと言うのはおかしい。長期的な経済成長はマクロ経済政策で解決すべき領域でない。
■八幡和郎(やわた・かずお) 1951年、滋賀県生まれ。東大法学部卒業後、通産省入省。フランス国立行政学院(ENA)留学。大臣官房情報管理課長、国土庁長官官房参事官などを歴任し、退官。作家、評論家として新聞やテレビで活躍。徳島文理大学教授。著書・共著に『令和太閤記 寧々の戦国日記』(ワニブックス)、『さんはなぜリベラルに憎まれたのか―地球儀を俯瞰した世界最高の政治家』(同)、『日本の政治「解体新書」世襲・反日・宗教・利権、与野党のアキレス腱』(小学館新書439)など多数。
引用元: ・八幡和郎「岸田首相は旧統一教会問題で安倍氏の名誉を擁護すべきだ」安倍氏は教会と極めて抑制された関係で教会の政策に影響されていない [Stargazer★]
官僚にも壺信者がいたのか
流石、安部ちゃん!!
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