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私が弁護士として国際仲裁の分野を志した約15年前、仲裁のソフトローをとりまとめる国際会議でひとりの女性仲裁実務家に出会った。スイスのバーゼル大学教授でもあるナタリー・ボウザーさんだ。同年代だが仲裁実務では大先輩。議論の場を仕切る存在感に憧れていた。一国の司法制度に縛られない国際仲裁…