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McLarenの不思議編

クルマ業界ウン十年、アプリ売りのオジさんです。昭和の頃から輸入車業界で育ち、現在は業務用アプリの営業マンとして、北は北海道、南は沖縄まで、全国のカーディーラーを行脚しています。自動車ディーラーへ訪問した際には、お得情報などと併せて、業界のウラ話しや、地方のお薦めロケーションにグルメ情報など、思いつくままにお伝えしますので、よろしくお願いします。

マクラーレン 名古屋様訪問時にGM(ゼネラルマネージャー)からお聞きしたMcLarenのウンチク、3点をご紹介しましょう。

McLarenの不思議#1:マフラーエンドの謎

真上から見ると分かるのですが、左のマフラーエンドが少しだけ長いんです。お客さんから「このくらい揃えろよ~」と突っ込みがあるそうですが、英国本社へ問い合わせると、「エンジンルーム内で曲がり具合が左右で違う為、同じ長さのエギゾーストパイプを取りまわすと差が出る」とのこと。なんという理由!レース屋さんの拘りは一般常識では測れません。

左のマフラーの方が少し飛び出ているのがおわかりいただけるでしょうか。

McLarenの不思議#2:720Sクーペとスパイダー、寸法違いの謎

皆さん、720Sクーペとスパイダーは、ドアとフロントフェンダーのサイズが違うってご存じでしたか?この理由も泣かせます。スパイダーの屋根を開けた際、空力が悪化するので、コストを度外視してドアとフェンダーを作り変えて最適化しているそうです。F1コンストラクターのやることは、我々の常識をはるかに超えていますなぁ。

720のテスト走行オンボード動画はこちら

McLarenの不思議#3:なぜリバースを電動化したの?

ArturaはEリバースという名称で、リバースがモーター駆動ですが、その理由が泣かせます。ギアを減らすことで、ミッションケースを数センチ短くして、軽量化する為だそうです。軽さはスポーツカーの生命線。プロがやることは徹底してますね。

尚、McLaren名古屋では試乗車として、GTと720クーペ&スパイダー3種類を用意しています。Arturaも10月には準備する予定とのこと。事前の予約が必要ですが、興味とお金のある方は、McLaren名古屋までどうぞ。
せめてウェアだけでも・・・ マーチャンダイズも展示してます。

尚、名古屋城の北側にある当店へ行き、「アウトビルトを見た」と伝えると、なんとMcLarenのノベルティが貰えるそうです。是非、足を運んでみてください。

マクラーレン名古屋様のアルトゥーラ解説動画はこちら

Text&Photo、Movie:ナカタ ヒロユキ

【筆者の紹介】
ナカタ ヒロユキ
少年の頃からクルマが好きで、輸入車のセールスとしてキャリアをスタートし、インポーターでは法人営業や中古車を含め、様々な営業関係のマーケティングを経験。その後ドイツ系の会社で、業務支援アプリを全国の自動車ディーラーを中心に営業中。ほぼ毎週どこかへ出没するが、時には愛機Buellに跨ったり、料理を楽しんでいる。