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Image:N.Z.Photography/Shutterstock.com

廉価モデル「iPhone SE」の次世代モデル、つまり第4世代はiPhone XRベースとなり、6.1インチ画面になることが有力視されていた。ところが新たに、アップルがディスプレイのサイズや素材をまだ決めていないとのアナリスト情報が伝えられている。

ディスプレイ専門アナリストRoss Young氏はスーパーフォロワー(有料購読者)向けツイートで、2024年発売予定の「iPhone SE4」の画面サイズをまだ確定していないと述べている。

アップルは2つのサプライヤーから6.1インチの有機ELディスプレイを、ないし2つのサプライヤーから5.7~6.1インチの液晶ディスプレイの調達を検討しているという。つまり画面サイズは6.1インチより小さくなるかもしれず、また画面パネルも有機ELか液晶のどちらを採用するか不明ということだ。

現行モデルのiPhone SE(第3世代)が液晶ディスプレイを搭載しているのは、有機ELのコストが高いためと思われる。iPhone 12以降では全モデルに有機EL画面が採用されているが、それが廉価モデルのSEシリーズと差別化する要因の1つともなっている。

しかしiPhone SE4の発売が2年後であれば、有機ELパネルのコストも十分に下がり、廉価モデルに採用される可能性も高まっているかもしれない。すでに競合他社のAndroidスマートフォンでも、GoogleのPixel 6aをはじめとして、5~6万円程度のミドルレンジモデルに有機ELディスプレイが搭載されることは珍しくなくなっている。

将来のiPhone SEモデルに5.7インチ(前後)あるいは6.1インチ画面が採用されることは、過去にも複数の情報源から噂されていた。Young氏も過去にそうツイートしていたほか、有名アナリストMing-Chi Kuo氏も数年前に「5.5インチないし6.1インチ」と予想していたことがある。こうして2つの画面サイズの話が出続けることは、アップルがどちらにするか揺れていることを裏付けているようだ。

どちらのサイズになるにせよ、iPhone SE4がノッチ(画面上部の切り欠き)を備えた全画面デザインになることは、Young氏もKuo氏も一致している。ただ、上位モデルと同じくFace IDを導入するのか、それとも側面の電源ボタンにTouch IDを統合するのかは、論者により見解が分かれているところである。