2022 AUTOBACS SUPER GT Report
FAV HOTEL AUTOPOLIS GT 300km RACE
第7戦 オートポリス
ZENT CERUMO GR Supra
#38 立川祐路／石浦宏明
◆10月1日（土） QUALIFY
公式予選結果 14位
予選ではフロントロウの2番手を獲得し、荒れたレースのなかしっかりと走り切り4位に入賞。表彰台には届かなかったものの、スポーツランドSUGOでの第6戦で、これまでの悪い連鎖を払拭するきっかけを掴んだTGR TEAM ZENT CERUMO。わずか2週間のインターバルで迎える第7戦の舞台は、大分県日田市のオートポリスだ。2021年はペナルティがありながらも好ペースで追い上げ、2位表彰台を獲得した相性の良いコースだ。
SUGOでの好セットアップを活かしオートポリスに乗り込んだチームは、爽やかな青空のもと10月1日（土）午前9時20分からの公式練習に臨んだ。ZENT CERUMO GR Supraは今季これまでのレース同様、石浦宏明がステアリングを握りコースイン。セットアップを確認していった。
前戦まで好フィーリングを得ていたZENT CERUMO GR Supraだが、このオートポリスでは感触はそこまで良いものではなく、石浦はセットアップを調整しながら19周を走り、ピットイン直前の18周目に1分37秒639というベストタイムを記録しピットイン。立川祐路に交代する。立川も決勝レースを見据えながら細かくピットアウト〜インを繰り返しながらセットアップを煮詰めていった。
午後11時05分からのGT500クラスの専有走行ではふたたび立川がステアリングを握りコースインしていくが、#3 Z GT500のストップ、さらに#17 NSX-GTのクラッシュと赤旗中断が相次ぎ、立川は最終的に1分35秒081というタイムがベストに。9番手で公式練習を終えることになった。
午前から10月とは思えぬ汗ばむ陽気となったこの日のオートポリスだが、迎えた午後3時からの公式予選でも、開始時の気温は25度、路面温度40度と予想を上回る暑さのなかで予選を迎えることになった。午後3時33分からのGT500クラスのQ1ではやや気温は下がったが、そんななかZENT CERUMO GR Supraは石浦がステアリングを握りQ1のアタックへ向かっていった。
石浦は残り6分というタイミングでコースインすると、3周をウォームアップに費やし、ライバルたちよりも遅いタイミングでアタックラップに入っていく。石浦は3周目、満を持してアタックに入っていくが、非常にバンピーなオートポリスの1コーナーで、わずかに底打ちしてしまい、その際に右フロントタイヤをロック。タイヤにフラットスポットを作ってしまった。
それでも石浦はアタックを続け、1分34秒037というタイムを記録したが、僅差のGT500ではわずかな差がQ1突破への障壁となってしまう。上位陣は1分32秒台に入っている状況で、結果的にZENT CERUMO GR Supraは14番手という結果に留まり、Q2進出を果たすことができなかった。
ZENT CERUMO GR SupraがQ1突破を果たすことができなかったのは、トラブルのため予選に出走できなかった第3戦鈴鹿以来となる。やや悔しい結果ではあるが、勝負は明日の決勝だ。
TGR TEAM ZENT CERUMOは最後尾から追い上げを果たした昨年の再現を期するべく、決勝に向け準備を進めていった。
ドライバー／立川祐路
「午前の公式練習から、自分は決勝に向けてクルマとタイヤを仕上げていったのですが、レースに向けて手ごたえを感じる内容でした。ロングランのペースも悪くないと思いますし、タイヤ選択もレースで良いものが選べていると思います。予選は残念な結果にはなってしまいましたが、仕方ありません。昨年も最後尾スタートから2位まで上がっていますし、オートポリスはシーズンで最もタイヤに厳しいサーキットです。うまくレースを戦って、昨年同様追い上げて表彰台を目指したいと思っています」
ドライバー／石浦宏明
「公式練習からタイヤの比較やセットアップなどを行っていきましたが、バランスがいまひとつだったので、かなりセットは改良していきました。オートポリスはニュータイヤとユーズドタイヤの差が大きく出るのですが、ユーズドではかなりバランスも取れています。レースに向けても決勝重視のものを選んだので、予選でもなるべくQ1を通っておきたいと思いましたが、アタック時に1コーナーでボトミングしたときに、イン側のタイヤをすさまじくロックさせてしまい、フラットスポットができ、まともにアタックできないまま終わってしまいました。うまくいかない予選でしたが、オートポリスは決勝ペースが重要で、昨年も2位まで追い上げているので、今日の分も挽回できるよう頑張りたいと思っています」
田中耕太郎監督
「少しちぐはくな状況が続いた予選日になってしまったかもしれませんね。歯車がいまひとつ噛み合わないまま予選にいくような印象がありました。タイヤについては決勝を見据えたものを選んでいますが、ドライバーたちとエンジニアたちが相談して決めたものなので信頼しています。ただ実際にどうなるかはまだ分からない状況ですね。今日のところは苦しい展開ですが、そのなかでも決勝に向けてしっかりとやれることをやっていきたいと思っています」
