4月16日に開幕した2022年シーズンのスーパーGTは、11月5〜6日にモビリティリゾートもてぎで開催される第8戦『MOTEGI GT 300km RACE GRAND FINAL』で最終戦を迎える。シリーズチャンピオン決定の舞台となる第8戦もてぎを直前に控え、改めてGT500クラスのタイトル獲得の可能性を残す6台の、それぞれのドライバーズタイトル獲得条件をみてみよう。
ランキングトップの3号車CRAFTSPORTS MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)から、ランキング2位の12号車カルソニック IMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)、ランキング3位の17号車Astemo NSX-GT(塚越広大/松下信治)までの上位3台は、優勝(20ポイント獲得)すれば他車の順位に関わらず、自力でのシリーズタイトル獲得となる。
なお、17号車が優勝、3号車がポールポジション獲得+2位の場合、2台は74ポイントで並ぶことになるが、その場合は2位獲得回数の多い(2回)17号車がタイトルを手にする。また、12号車は8位(3ポイント獲得)以上、17号車は6位(5ポイント獲得)以上が逆転タイトル獲得への最低条件だ。
一方、今季未勝利ながらランキング4位につける100号車STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)は優勝(20ポイント獲得)が最低条件となる。第7戦終了時点で38ポイントを獲得するトヨタGRスープラの2台のうち、14号車ENEOS X PRIME GR Supraは予選でポールポジションを逃すとタイトルへの挑戦権を失うことになるため、予選日の走りに特に注目しておきたい存在だ。(※37号車が優勝&3号車と同じ58ポイントで並んだ場合、3位獲得数の多い37号車がタイトル獲得となる)。
全車がノーウエイトかつ、燃料流量リストリクターの制限もない最終戦では、ニッサンZ GT500参戦初年度のタイトルを確実のものとしたいニッサン、ホームコースでの勝利を渇望するホンダ、そして大逆転で2年連続タイトルを狙うトヨタによる三つ巴の戦いが繰り広げられる。その戦いの行方からは一瞬たりとも目が離せない。
■GT500クラス第8戦もてぎ終了後の獲得見込みポイント表(編集部集計)
順位 | 獲得Pt. | 千代&高星 | 平峰&バゲット | 塚越&松下 | 山本&牧野 | フェネストラズ&宮田 | 大嶋&山下 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
P.P.+優勝 | 21 | 79 | 76.5 | 75 | 62 | 59 | 59 |
優勝 | 20 | 78 | 75.5 | 74 | 61 | 58 | 58 |
P.P.+2位 | 16 | 74 | 71.5 | 70 | 57 | 54 | 54 |
2位 | 15 | 73 | 70.5 | 69 | 56 | 53 | 53 |
P.P.+3位 | 12 | 70 | 67.5 | 66 | 53 | 50 | 50 |
3位 | 11 | 69 | 66.5 | 65 | 52 | 49 | 49 |
P.P.+4位 | 9 | 67 | 64.5 | 63 | 50 | 47 | 47 |
4位 | 8 | 66 | 63.5 | 62 | 49 | 46 | 46 |
P.P.+5位 | 7 | 65 | 62.5 | 61 | 48 | 45 | 45 |
5位 | 6 | 64 | 61.5 | 60 | 47 | 44 | 44 |
6位 | 5 | 63 | 60.5 | 59 | 46 | 43 | 43 |
7位 | 4 | 62 | 59.5 | 58 | 45 | 42 | 42 |
8位 | 3 | 61 | 58.5 | 57 | 44 | 41 | 41 |
9位 | 2 | 60 | 57.5 | 56 | 43 | 40 | 40 |
10位 | 1 | 59 | 56.5 | 55 | 42 | 39 | 39 |
11位以下 | 0 | 58 | 55.5 | 54 | 41 | 38 | 38 |
※赤:自力タイトル獲得/黒:他車の獲得ポイント次第でタイトルの可能性有り/青:タイトル獲得の可能性消失