過去に大きな失敗をやらかした“しくじり先生”たちが自らのしくじった経験をさらけ出し、人生の教訓を伝授してくれる反面教師バラエティ『しくじり先生 俺みたいになるな!!』。
10月28日(金)放送の同番組(ABEMA SPECIALチャンネル)では、お笑いコンビ・ナイツ(塙宣之・土屋伸之)による“漫才協会のしくじり授業”第2章が放送された。
◆衰退から復活へ。ナイツの奮闘と改革の軌跡
塙が史上最年少理事になって5年が経った2012年頃、漫才協会は師匠たちの高齢化問題が深刻化し、協会の看板である師匠たちが減っていってしまうという存続の危機に直面。
そこで塙は「僕が主導して結構な改革を行いました」と前置きし、『M-1グランプリ』ファイナリストにもなったことがあるU字工事を漫才協会へスカウトし、電撃加入が決まったのだと語る。
U字工事をスカウトした理由について、塙は「『一生漫才やりたいよね』みたいな話をよく楽屋でしていた」「師匠たちから絶対好かれるだろうというところ」と明かす。
その後、東洋館は“満員御礼の大賑わい”となり、「ほかの芸人さんをスカウトする際、『U字工事も入ったよ』ということで格段にスカウトがしやすくなった」と事態が好転しはじめたと語るナイツ。
しかし、盛り返しをはかり漫才協会が活気づいてきた2017年、協会の存続を脅かす最大のしくじり“助成金申請漏れ事件”が発生した。
漫才協会は、劇場等が行う実演芸術の創造発信や人材養成の活動などを文化庁が助成する「文化芸術振興費補助金」で運営していたにもかかわらず、毎年申請を担当していた師匠がその年はなぜか「忘れちゃった」のだとか…。
急遽行われた理事会で、とある師匠が「オレ議員の知り合いいるよ」「議員に言っておくよ」と発言していたと言い、その師匠が知り合いの議員に掛け合ってから1週間後、塙は文化庁に呼び出され「裏から圧力をかけないでください」と激怒されるという事態に追い込まれてしまったと激白。
塙はそのときを振り返り「めちゃくちゃ怖かったです」「一言一句覚えてます」と顔を青ざめさせ、文化庁の担当者から「永田町に圧力かけました?」と言われ、その問いに「ななななんのことでしょうか?」と慌てふためいていた様子を自ら再現。
結局その年の助成金は当然もらえず、貯金を切り崩しながらなんとか乗り越えたのだと明かした。