10月1日(土)の『サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん』では、昭和家電、ダム、城という3分野の博士ちゃんが集結する2時間半スペシャルを放送。
なんと、ダムをこよなく愛する博士ちゃんが、今なお“世紀の大事業”と語り継がれる黒部ダムへ。
当時の建設記録が克明に記された“工事誌”をテレビ初公開&非公開エリアに潜入する。
◆黒部ダムの工事資料、テレビ初公開&非公開エリアへ
今回、黒部ダムについて授業を行うのは、“ダム博士ちゃん”こと新野央果(にいの・おうか)くん(12歳・中学1年)。
央果くんが以前「“世紀の難工事”といわれた黒部ダムがどう困難を乗り越えたのか、現場を見てみたい!」と熱く語っていたことをスタッフが伝えたところ、関西電力や当時建設に携わった熊谷組が「博士ちゃんのためなら」と全面協力!
テレビ初公開となる“工事誌”と一般公開されていない工事映像を提供してくれたほか、普段は立ち入ることができない非公開エリアの取材も許可された。
めったにないチャンスを逃すまいと、“芸能界屈指のダム愛好家”石原良純もロケに同行。
3時のヒロイン・福田麻貴&かなでも央果くんと一緒に黒部ダムを訪れる。
◆黒部ダム工事の“激ムズポイント”をめぐる
黒部ダムは、富山県黒部川の最上流、標高1470メートルに建てられた水力発電専用のダム。えん堤の高さは日本一の186メートル、貯水容量およそ2億トンという世界でも有数の規模を誇っている。
そんな黒部ダム建設の裏側には、現在からは想像できない背景が存在した。
約70年前、高度経済成長期の日本は深刻な電力不足に陥り、とくに関西地区は週に2日間も電力使用制限がかけられるほどだった。
そこで関西電力は、水力発電の適地とされながら厳しい自然条件により長年建設が見送られてきた黒部峡谷でのダム設置を決定。工事期間7年、作業員のべ1000万人、総工費500億円(※当時)を超える一大プロジェクトがスタートした。
授業のもととなった“工事誌”には、作業員たちが現場で困難に直面した際の生々しい報告から、これまで明らかにされてこなかった工事の詳細なデータまでが記されていた。その貴重な記録を読み込んだ央果くんが、黒部ダムに潜む“3つの激ムズポイント”をたどっていく。
激ムズポイントのひとつめは「1日にたった40センチしか掘り進めることができなかったトンネル」。
ダム建設にはまず渓谷に建設資材を運び込むためのトンネルが必要だったが、その掘削作業中、湧き水と土砂が襲いかかる“破砕帯”とよばれる断層に遭遇した。
1日に40センチしか掘ることができない超難関を作業員たちはどう突破したのか? そして、残り2つの激ムズポイントとは。
ダム好きの良純はロケ中「これはスゴイ!」を連発し、大興奮で写真撮影。あまり詳しくない3時のヒロインの2人も圧巻の光景に魅了されていき、央果くんもまた「当時の人たちの黒部ダムに対する情熱を感じました」と感激しきり。
番組では当時、実際に工事に携わった生き証人から衝撃の告白もまじえ、黒部ダム建設の秘密を解き明かしていくが、スタジオでVTRを見たサンドウィッチマンの2人も「人々の汗と涙の結晶が見えた!」と感動を口にするほか、芦田愛菜も「歴史を知ると、偉大さがわかって、また見方が変わりました」と心を動かされる。
◆お城博士ちゃん、備中松山城の謎に迫る
さらに、今回は“お城博士ちゃん”こと栗原響大くん(くりはら・ひびき)くん(12歳)も登場。
矢田亜希子とともに、岡山県高梁市にある“備中松山城”を訪ねる。
臥牛山の頂上に位置し、秋から春にかけて雲海に包まれることでも知られる備中松山城。“鉄壁の天空城”ともよばれる名城だが、そんな異名を持ちながらなぜ攻め落とされてしまったのか?
天守を目指し、元気に山道を駆け登っていく響大くんの姿を矢田は「思っていた以上(に大変)だわ…!」と焦りながら追いかける。
こちらも普段は入ることのできない非公開エリアに潜入するが、はたして天守裏に立つ“ナゾの第二天守”の正体とは?