もっと詳しく

F1シンガポールGP予選@シンガポール市街地コース: レッドブルの失敗、フェラーリの利益。レッドブルとマックス フェルスタッペンはシンガポールGPの予選で手痛い失敗を犯した。シャルル ルクレールは日曜日、ポールポジションからスタートする。

フェラーリも負けてはいない。シンガポールでのナイトレースで、シャルル ルクレールが今季9度目のポールポジションを獲得した(17戦中9戦=半分以上)。セルジオ ペレス(レッドブル)とルイス ハミルトン(メルセデス)とは0.02秒、0.05秒という僅差だった。カルロス サインツ(フェラーリ)がフェルナンド アロンソ(アルピーヌ)、ランドー ノリス(マクラーレン)を抑えて4位につけている。

2年連続2度目の世界選手権タイトル獲得のチャンスがかかるポイントランキング首位のマックス フェルスタッペンは、8位からのスタートにとどまった。まず最速ラップを中止し、さらに司令塔の指示で最後のタイムアタックも打ち切られる。その判断を理解できないレッドブルのスターレーサーはピットラジオで「なんなんだ、この野郎!」と罵声を浴びせた。

予選で失敗したフェルスタッペンは、とても悔しがっていた。

レッドブルのモータースポーツコンサルタントであるヘルムート マルコは、「2回目のラップでポールを獲得できたはずだったが、ガスリーとの距離が近すぎて、最適なラップができなかった」と説明した。「だから、最初の試みは中止したんだ。このような状況のなかで、十分な周回数の給油ができなかったことを見過ごすわけにはいかない。フェラーリに限らず、慌ただしい状況下では私たちにも起こりうる厄介なミスだ。このサーキットで8番目というのは、なかなか難しいスタート位置だ。ここでオーバーテイクするのはとても難しいんだ」と頭を振った。

フェルスタッペンは、「今はすごくイライラしているんだ。6周目で燃料が足りないのであれば、以前から気づいていたはずだ。誰にでもミスはあるが、あんなことはあってはならないことだ」。と怒りをあらわにした。

このため、オランダ人レーサーが早ければシンガポールでタイトルを防衛するという可能性は低くなったと言わざるを得ない。フェルスタッペンがシンガポールでチャンピオンを獲得するためにはレースに勝利することとファステストラップを記録する必要があり、ポールポジションのルクレールが8位以下でフィニッシュしなければならない。

一方、フェラーリのモナコ人スターレーサー、ルクレールも、今シーズン、過去8回のポールスタートのうち、2回しか勝利に結びつけることができていない。スクーデリア フェラーリとルクレールにとってもシンガポールGPは正念場となる。

F1第17戦オランダGP決勝は10月2日(日)の日本時間午後9時からおこなわれる。ルクレール&フェラーリ、久々の勝利を飾れるか?フェルスタッペン巻き返しなるか?そして、2年連続のF1ドライバーズチャンピオンシップを獲得できるか。それともフェラーリがそれを阻止するか。今回も目が離せない戦いとなる。

2022年F1第17戦シンガポールGP予選結果(10位まで)
1位 シャルル ルクレール(モナコ) フェラーリ 1分49秒412
2位 セルジオ ペレス(メキシコ)-レッドブル +0.022秒
3位 ルイス ハミルトン(イギリス)- メルセデス +0.054秒
4位 カルロス サインツJr(スペイン)-フェラーリ +0.171秒
5位 フェルナンド アロンソ(スペイン)- アルピーヌ +0.554秒
6位 ランドー ノリス(イギリス)- マクラーレン +1.172秒
7位 ピエール ガスリー(フランス)- アルファタウリ +1.799秒
8位 マックス フェルスタッペン(オランダ)-レッドブル +1.983秒
9位 ケビン マグヌッセン(デンマーク) – ハース +2.161秒
10位 角田祐樹1分22.089秒 – アルファタウリ +2.571秒

Text: Bianca Garloff
Photo: automobile.de