MotoGP第17戦タイGPが開催中の10月2日、Sterilgarda Husqvarna Maxは第15戦アラゴンGPで他チームの妨害をした2名のスタッフを解雇したと声明を発表した。
9月17日、スペインのモーターランド・アラゴンで開催された第15戦アラゴンGPのMoto3クラスの予選Q2の最中に、佐々木歩夢に続いてエイドリアン・フェルナンデス(Red Bull KTM Tech 3)がピットを離れようとした際に、Sterilgarda Husqvarna Maxのメカニックふたりがエイドリアン・フェルナンデスのマシンに触れて出走を阻止しようとする行為が確認された。
翌9月18日にはFIM MotoGPスチュワードパネルがその行為を行ったSterilgarda Husqvarna Maxのメカニックふたりに2000ユーロの罰金を科した。さらに、第16戦日本GPと第17戦タイGPはすでに入国とパドック入場の申請が締め切りとなっていたため、第18戦オーストラリアGPと第19戦マレーシアGPへの参加資格をはく奪した。
しかし、タイGPの決勝日となる10月2日、マックス・ビアッジ率いるSterilgarda Husqvarna Maxは、2名のスタッフを解雇することを発表した。
チーム代表のビアッジは「ライダーのエイドリアン・フェルナンデスとチームのTech3 KTMに対する、事件の責任者であるチームメンバーのふたりへの正式な通告手続きを個人的に行い調整した」とコメントした。
「関係者に何が起こったのかの説明を求めて明確にし、契約上の規定に従って、不愉快ではあるが必要となる(契約)終了にたどり着いた。チームとして、スポーツマンシップに反する行為を犯したり、ルールやレギュレーションに違反したりした場合、私たちの道を完全に断たなければならないと考えている」
「そのような行動は、罰せられないままではいけないし、見過ごされてはならない。私たちの名前へのダメージは計り知れない」