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小池光『サーベルと燕(つばめ)』 題材の幅が広く自在な詠みぶりで、孤独感をふっと感じさせる「われ」の姿が歌から浮かびあがる。106歳の母と1歳違いの弟を亡くして、挽歌が胸に迫る第11歌集。<五十年前の父の死に顔よみがへるおとうとの死に顔にかぶさりゆきて>(砂子屋書房・3300円) 加藤治郎『…