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モデリスタの本気!! ハリアーザガートの気合が凄すぎっ!!

 今やトヨタの新車を購入するひとの多くが装着するにまでなった純正カスタムパーツのモデリスタ。エアロパーツや細々としたパーツのイメージが強いが、じつはコンプリートモデルを作っていたことも。

 その筆頭が初代&2代目モデルに設定されていた限定販売のハリアーザガートなるモデル。ノーマルモデルの倍近い値段という衝撃価格であったが、内容を見れば納得でもあった。そして今中古車市場で超絶高値で取引されているのだった。そこで改めてハリアーザガートのやりすぎ伝説を!

文/小鮒康一、写真/TOYOTA

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■デビュー早々に登場した初代ハリアーザガート

1998年6月登場の初代トヨタ ハリアーザガート。前後パンパ―やブリスターフェンダー、専用ホイールなどの豪華なエクステリアを装備(写真は当時のカタログより抜粋)

 ザガート(現SZデザイン)といえばイタリアのカロッツェリアとして知られ、アルファロメオやランチアなど、イタリアのメーカーの車両を中心に数多くの印象的なデザインを持ったモデルをリリースし続けていることでも有名だ。

 日本では1989年にオーテック(現日産モータースポーツ&カスタマイズ株式会社)とタッグを組んでリリースされた「オーテック ザガートステルビオ」の存在が知られるところだが、実はこのモデル以外にも日本車をベースにザガートが手掛けたモデルが存在していた。

 それが今やプレミアムクロスオーバーSUVとして確固たる地位を気付いた「トヨタ ハリアー」である。

 1997年にデビューした初代ハリアーは、高級車の乗り心地と快適性を持ち合わせたSUVをテーマに誕生したもので、それまで存在していなかった「プレミアムクロスオーバーSUV」というジャンルを開拓した第一人者であることはご存知の人も多いことだろう。

■初代ハリアーザガートはノーマル比で80万円アップ!! でも超割安だった

 当時は前例のない新ジャンルに投入された車種ということもあって、成功するかどうかは不透明だった。そんななかデビュー直後にザガートの名前を冠したハリアーが早くも投入されたのだ。

 発表こそデビューからおよそ半年後の1998年5月だったが、97年12月にハリアーがリリースされた直後に開催された東京オートサロンにはすでにプロトタイプが展示されており、ハリアーのプレミアム路線を確固たるものにするために当初から仕組まれていた1台と考えていいだろう。

 そんなハリアーザガートは、ベースこそハリアーであるものの、両側で85ミリワイドとなるブリスターフェンダーを備え、前後パンパ―も専用のものを装着。

 フロントグリルやクラディングパネル&サイドマッドガードにリアスポイラーと、クルマのほぼ全周に渡ってザガートオリジナルのエクステリアパーツが装着されていた。

 またアルミホイールもゴールドに塗られたイタリアンテイスト溢れる凝ったデザインのものが装着されており、足回りにも25ミリダウンとなる専用サスペンションがおごられるなど気合いの入ったものとなっていた。

 インテリアはエクステリアほどの変更はなかったものの、アイボリーの表皮を纏ったファブリックシート(オプションで本革の設定もあり)や木目調のインパネオーナメントが装着されるなど、ザガートの名前に相応しいアップデートがなされていたのだった。

 この初代ハリアーザガートは200台の限定で、価格は3,635,000円。ベースとなったV6・3Lエンジンを搭載した前輪駆動モデルの3.0Gパッケージが2,845,000円だったから、およそ80万円アップということになるが、内容を考えればむしろ割安と言えるほどだろう。

■2代目はまさかの200万円アップ!! 内容は垂涎モノ

2006年登場の2代目トヨタ ハリアーザガート。先代同様専用エクステリアを装備。先代は200台限定、2代目は250台限定の期間限定販売だった

 初代ハリアーのスタートダッシュを後押ししたといっても過言ではないハリアーザガートだが、2003年にフルモデルチェンジを果たした2代目ハリアーにも継続設定されていた。

 2代目ハリアーザガートは2006年7月に発表され、こちらは当時のハリアー取り扱い店だったトヨペット店の50周年を記念するモデルという扱いとなっていた。

 2代目ハリアーザガートも初代と同じく、ワイドボディとなるブリスターフェンダーや専用形状のバンパー、クラディングパネル、サイドマッドガードなどが備わり、ローダウンされた足回りと専用デザインのゴールドホイールが備わるという共通した世界観を持っていた。

 ただ先代型はV6エンジンを搭載した前輪駆動モデルのみのラインナップだったところ、V6・3.5Lモデルだけでなく、直4・2.4Lモデルにも設定。駆動方式も前輪駆動のほか四輪駆動も選べるようになっていた。

 ボディカラーも先代と同じくイメージカラーのレッドマイカメタリック(初代はスーパークロマレッドだったが)のほか、ホワイトパールとブラックも設定されていた。

 ただ、初代モデルと大きく違ったのがその価格。初代はベース車からわずか80万円アップでさまざまな装備がプラスされていたが、2代目モデルは4,935,000円~5,712,000円とベース車よりも200万円以上高いプライスタグが付けられていたのだ。

 とはいえ、装備の内容を考えればむしろこのくらいのエクストラコストは当然とも思え、初代モデルのザガートの価格はハリアーの知名度を押し上げるために赤字覚悟で設定した大サービス価格だったのかもしれない。

 結局、ザガートが手掛けたハリアーは2代目モデルまでとなったが、プレミアムクロスオーバーSUVとして確固たる地位を築いているのも、ハリアーザガートの存在が少なからず影響しているのは間違いないだろう。

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