どうでもいい人はどうでもいいが旦那や彼氏がAT限定免許だと「ん？」と思う…女子から男子への本音たち

　何事も”そこそこ”がちょうどいい、ガッつかない草食系男子が増えている。というこで、クルマにアツくなる肉食系オヤジを覚めた目で見る若者も多い。

　しかし!!　そこそこのカーライフを送る男性って本当にかっこいいと思われているのか？　アツいオヤジのほうが実は魅力的なんじゃないか!?　そこで、彼氏やダンナさんが草食系男子だと愚痴る（!?）アラサーの女性たちに、草食系カーライフをどう考えているのかをリサーチ。すると、少し意外な答えが返ってきた。

文／斎藤由紀子、写真／写真AC、ぱくたそ

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草食系男子は「AT限定免許だって気にしな～い」しかし……

　免許取得者の約7割がAT限定免許を占め、年齢層が低いほどAT限定で免許を取得する割合が増えている。

　「AT限定免許は恥ずかしい」なんて意識は薄れているうえ、「AT限定不可」という企業が減りつつあるというのもその原因と言われている。とはいえ、「クルマ好きならマニュアルでしょ」という時代を生きてきたオヤジ世代としてはさみしい限り。

　しかし、ここで意外な意見が。

　「彼氏がAT限定免許だって知った時、正直がっくりしました。MT車に乗ることはないかもしれないですが、”どんなクルマでも運転できる”というほうが頼もしい感じはしますよね。彼氏には言っていないですが……。ちなみに、私はAT限定免許じゃないです（笑）」

　「ダンナがAT限定免許なんです。付き合い始めの頃（20代前半）は免許を持っていなくて、私が持ってたからバツが悪くなったみたいで免許とるって。その挙げ句、AT限定免許かいっ!!　と、ちょい突っ込みたくなりました……」

　「父がクルマ好きでMT車に乗っていて、父のクルマで出かけたらダンナがAT限定免許なんで、ずっと父が運転手。なんかなぁ～と思いました。逆に、MT車をスイスイ運転している父がかっこ良く思えました」

　他にも、身内じゃない人、恋愛対象外の男性に関しては何とも思わないが彼氏やダンナがAT限定免許であることには「ん？」と思ってしまうという意見がかなり多かった。

「クルマなんて動きゃいいんでしょ？」じゃないらしい

　若者のクルマ離れが叫ばれるなか、クルマがステイタスではなくなっていると言われている。それとともにデートカーなんてワードも死語になっている昨今だが、本当に女性たちはクルマは動けば何でもいいと思っているのだろうか？

　「そりゃ見た目がかっこいいクルマに超したことはないですよ。正直、いわゆる高級車で迎えに来てもらったりしたら嬉しいかな」

　と、バブル時代を彷彿とさせるような意見が。いっぽう、倹約世代らしい意見も。

　「結婚したらお財布はひとつなんで贅沢を言うと自分の首を絞めるから言えないですが、クルマは走ればいいなんて思わないですよ。本音は見栄を張れるクルマに乗りたい。ダンナはコスパばっかり気にしてますけど」

　「若い人は身の丈に合ったクルマに乗ってほしい。借金して高いクルマを買って、他はケチケチしているほうが嫌。親の高級車を乗り回している人も嫌」

　若い頃、食費などは切り詰めて借金してでも欲しいクルマを手に入れたという経験をした人にとっては耳の痛い話……。

　「クルマってその人のセンスが問われると思うんで、ちょっとはこだわりを感じるようなクルマに乗ってほしい。クルマなんて走ればいいみたいなこと言う男性は嫌」

　「クルマは詳しくないんですが、スポーツカーに乗っているおじさんを見ると、かっこいい！　と思うことがあります。オジさんほど乗るクルマには気を遣ってほしい」

　と、クルマ好きのオヤジとしてはちょい嬉しい言葉も。

運転も草食系!? 「運転の腕、ちょっとは磨けやー」が本音

　「ヒール・アンド・トゥ」「カウンターステア」など、ドライビングテクニックに関わる用語が死語になりつつある。もちろん、草食系男子は貪欲に運転の腕を磨きたいなんて思うわけもなく……。しかし、どうも運転のうまさに関しては女性はけっこう気にしているようだ。ドラテク自慢のオヤジたちにとってはちょっと嬉しい意見が多数。

　「信号が青になった時、走り出すのがワンテンポ周りのクルマより遅いんですよ。運転がトロいというか、下手なんです。指摘したことがあるんですが、お前は暴走族かっ!!　と訳のわからない逆切れされて。それ以来、黙ってますけど」

　ゆとり世代の草食系運転も度が過ぎるとウケが悪い。

　「ブレーキを踏むとガクンガクンするし、急にスピードだしたりして首がガクンとなったり。急ブレーキで熱いコーヒーがこぼれるなんてしょっちゅう。元カレがとにかく運転が下手でした。ドライブに行くごとに覚めました……」

　「高速道路で車間距離をとらないんです。お父さんの横に乗っていた時は一度も怖いと思ったことはなかったのに、彼氏の横に座るとマジで怖い。正直、ドライブに行っても楽しくないです。マジでそのうち煽り運転とかに間違えられるとか、トラブルになるんじゃないかとヒヤヒヤしてます」

　「ダンナがとにかく運転が下手!!　急カーブを曲がる時なんてジェットコースターに乗っている気分。クルマ酔いをするわで最悪」

　オヤジでも運転が下手な人はたくさんいるが、少なくとも、青春時代に運転がうまくなりたい!!　と、頑張ってきたオヤジたちにこんな運転をする人はいないはず。とにかく、運転のうまさがZ世代の女性の琴線に触れるというのは若かりし頃、必死にドラテクを磨いたオヤジにとっては嬉しいかぎり！

　「大きいクルマは怖くて運転できないと彼氏に言われた時は引きました」

　心の中ではドキドキしていても、口が裂けても言いたくない「大きいクルマは怖い」という言葉。草食系男子は抵抗なく言ってしまうようだが、実は女性ウケは良くない……。

　「同僚よりも上司のほうが安心して助手席に乗っていられることが多いです。これは大きな加点ポイントだったりしますね。まあ、オジさんなんで恋愛対象とかじゃないですけど（笑）」

　これもオヤジ世代にはちょい嬉しいお言葉！

クルマのことを知らなすぎるのはどーなの!?

　「クルマのことなんて別に知らなくってもいいっすよ」な若者が多い昨今だが、女性は知らなすぎることにはイライラすることも多いらしい。

　「別にいいんですよ。メカニックじゃないんだからクルマを修理しろとは言わないですよ。でも、あまりにパニックになられても……」

　「レンタカーでクルマを借りたんですが、ここどうしたらいい？　どうするんだっけ？　とか、ずーっと何をどうしていいかわからない発言ばっかり。もうなんか言われるたびにカッコわる～と思っちゃって。だったら電車で出かければよかったと思いました」

　「自分のクルマなのに、使ったことないから操作方法がわかんないと言われた時はなんかなぁと思いました」

　たしかに、今のクルマは操作が複雑なのですべてをスムーズに操作することは難しいが、まごつくのは今も昔も女性の目にはかっこ悪く映るようだ。

　「クルマは機械なんで、知っている人が運転してくれるほうがなんとなく安心感はあるかな。ただ、アツく語られすぎると嫌ですけど」

　つい調子にのってクルマのことを語るというのは避けたほうがよさそうだ。

「運転はオレに任せろ！」じゃないの？

　「昔、父に「運転が怖いから自分が運転する」と言われて男女差別か!!　と不快に思った記憶があったんですが、今のダンナは真逆で、「疲れたから運転変わって」って頻繁に言う。私の運転を信用してくれるのはいいけれど、もう少し頑張ってくれてもいいんじゃないかなぁと」

　いい意味ではジェンダーレスを地で行くダンナだが、度を超すと頼りないと思われることも多いようだ。ということは、「運転はオレに任せろ！」といったオヤジは頼りがいがあるということか？

　「女性は運転が下手と決めつけているオヤジは嫌です。クルマが好きだと運転にもこだわりたくなるのは理解できるんですが……」

　結論としては、「運転はオレに任せろ！」という言葉にとどめておくことがベスト。その後の「あんたの運転は怖いから」という余計なひと言は言わないことでオヤジの評価は激上がりということだ。

　今回は、匿名ということでけっこう本音で語ってもらえた。「好き勝手言うな!!」とお怒りの方もいるかもしれないが、頭の片隅に置いておけば、若い女性とのコミュニケーションがスムーズになるかもしれない!?