最近、Netflixがサブスクリプション価格を下げる代わりに広告を配信するプランを発表しましたが、Microsoftでは広告を配信することでPC価格を下げるビジネスモデルの検討をしていることが求人案内より明らかになりました。
Microsoftが広告付きWindowsのビジネスモデルを構想中?
What’s next for Windows: Sweeping new strategy for cloud, ads, devices? | ZDNET
現在、一般的に言われているWindows 11は購入したPCに最初から付属されているか、Windows 11を2万円ほどでダウンロード版などを購入してPCにインストールするという形がほとんどとなっていますが、新しいビジネスモデルを構築するため、Microsoftでは買い切り型のWindowsからサブスクリプションまたはクラウドベースのWindows 365に軸を移し始めているようで、10月末に開催されたMicrosoft Technical TakeoffではユーザーがクラウドPCを直接起動できるようにするWindows 365 Boot、ユーザーがローカルとクラウドPC間を簡単に移動できるようにするWindows 365 Switch、クラウドとローカルのデータを同期するWindows 365 OfflineなどローカルのWindowsとクラウドベースのWindowsを統合する方向性を示しています。
そんな、Microsoftですが2022年11月2日に公開された求人情報にて、サブスクリプションベースのWindows 365に関連して、『広告とサブスクリプションを活用した低価格PCから仕事と生活に密着したダイレクト to クラウドハードウェアデバイスまでWindowsの新しい体験とビジネスモデルの方向性を作る』と言うタスクで求人が行われているようです。
Principal Software Engineering Manager in Redmond, Washington, United States | Software Engineering at Microsoft(求人内容は詳細を伏せる形に修正されているようです。)
この『広告とサブスクリプションを活用した低価格PC』について、可能性として広告が配信する代わりにPCハードウェアの価格を下げるというものであると見られています。また、Microsoftでは自社ハードウェアとしてSurfaceを持っているため、これらのハードウェアを割安なサブスクリプション契約で利用できるというサービスをMicrosoftとしては検討している可能性があるようです。
Windowsと広告を巡っては2022年3月頃にWindows 11のエクスプローラー上にMicrosoftの自社製品を紹介する広告が一時的に配信されてしまいましたが、その際にはThe VergeがMicrosoftに確信した際には『これは外部に公開することを意図しない実験的な広告バナーであり、無効にされていたはずのものだ。』と回答をしています。ただ、この回答から分かる通りWindowsに広告を実装する実験はしているようで、『広告とサブスクリプションを活用した低価格PC』の開発が実際に行われていても驚きはあまり無いです。
この広告+サブスクを活用した低価格PCについてはどれだけ広告が出るのか、またどれだけハードウェア価格が安くなるのかによって評価が大きく変わりそうですが、調べ物をする程度やOfficeで数時間作業する程度のライトユーザーであれば一つの選択肢としては広告付きWindowsは良いかもしれません。特にMicrosoftではSurfaceと言う自社ハードウェアを持っているため、ハードウェアとセットにした広告付きサブスクリプションプランは相性が良いと言えそうです。
すぐに買えるかは分かりませんが、新型PS5と言われている『CFI-1200』のエントリーがAmazonで開始されていますので、欲しい方は早めのエントリーする事がオススメです。
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