Mスポーツ・フォードWRTは11月2日、アドリアン・フルモーに関する声明を発表し、彼が11月10~13日に開催されるWRC世界ラリー選手権第13戦『フォーラムエイト・ラリージャパン2022』を欠場することを明らかにした。
フォード・プーマ・ラリー1でWRCのトップカテゴリーであるラリー1クラスを戦っているMスポーツ・フォード。今季最終戦となるラリージャパンに向けては、フルモーとクレイグ・ブリーン、ガス・グリーンスミスの3台体制での参戦を予定していた。
しかし大会の約1週間前となった2日、同チームはフルモーのWRC日本ラウンド出場を見合わせることを決定し、この旨をアナウンスした。
イギリスチームの声明によると、この決定は予算上の制約によるものであり双方合意の上であるという。
「残念ながら、アドリアン・フルモーが来週のラリージャパンに参戦しないことを確認した」
「長距離を移動するイベントには高いコストが掛かるため、チームとアドリアンは、2023年にMスポーツが行うWRCとその開発プロジェクトのプログラムに集中することが、誰の利益にも合致していると考えている」
今季開幕戦からフォード・プーマ・ラリー1のステアリングを握ってきたフルモーは、第1戦モンテカルロをはじめ、クロアチア、イタリア、ベルギーでクラッシュを喫した。 シーズン終盤戦のアクロポリス・ラリーでは、マシンの修復が間に合わないことを理由に欠場を余儀なくされ、続く第11戦ニュージーランドも参戦が撤回された。
27歳のフランス人ドライバーは、10月21~23日に開催された第12戦スペインでトップカテゴリーへの復帰を果たし総合8位でラリーを完走したが、シーズン最終戦ではふたたび出走の機会を失っている。
なお、プライベーターとしてフォード・プーマ・ラリー1でラリージャパンに参戦予定だったジョルダン・セルデリディスも、同ラウンドへの参戦を取りやめた。こうした変更により、フォーラムエイト・ラリージャパン2022の総エントリー数は計36台となっている。