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(平凡社・2420円) 2018年から21年のひとり居の記をつづる随筆集で、コロナ禍の日々が半分を占める。おうち時間が長い。外出が制限される。その中で稀代(きたい)の歩く旅びとである70代の著者がいかに暮らし、心と体を健やかに保ったか。貴重な記録の書でもある。 若い時から群れを嫌う文人だった。…