11月5日、2022年MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第8戦 第54回 MFJグランプリ スーパーバイクレース in 鈴鹿のST1000クラス予選が三重県の鈴鹿サーキットで行われ、國峰啄磨(TOHO Racing)がポールポジションを獲得した。
渡辺一馬(Astemo Honda Dream SI Racing)と國峰が98ポイントの同点で迎えた最終戦。高橋裕紀(JAPAN POST HondaDream TP)が86ポイントとタイトルの可能性を残している。
今大会はアジア選手権でチャンピオンをリードしている埜口遥希(SDG Motor Sports RT HARC-PRO.)と、同じくアジア選手権で活躍する伊藤勇樹(Rank Up Racing)がスポット参戦を表明。最終戦に華やかさが増した。
ところが、金曜日の特別走行でこともあろうか、伊藤が埜口に130Rで激突。埜口は病院に運ばれ、第6胸椎骨折との診断がくだった。このアクシデントでふたりともに欠場が発表された。
土曜日の予選は午後1時50分からスタート。30分間のタイムアタックがスタートしたが、5分ほどで転倒車が燃えるアクシデントがあり赤旗。10分ほどの中断を経て再開されたセッション。
この時点でのトップタイムは赤旗前に國峰がマークした2分8秒106。2番手に豊島怜(DOGFIGHTRACING YAMAHA)の2分8秒430。赤旗後に岩戸亮介(Kawasaki Plaza Racing Team)が2分8秒430で2番手浮上。渡辺一馬は赤旗前にうまくクリアラップを取れずに2分8秒564で4番手にとどまる。
セッション終盤は大きな動きはなく、そのまま國峰が2戦連続ポールポジションを獲得。岩戸、豊島とフロントロウはホンダ、カワサキ、ヤマハが1台ずつ分け合うこととなった。逆転チャンピオンをねらう渡辺は4番手のまま。さらに南本宗一郎(AKENO SPEED・YAMAHA)、高橋裕紀(JAPAN POST HondaDream TP)までのトップ6はコースレコード更新となった。
■國峰啄磨(TOHO Racing)ST1000ポールポジション
「ポールポジションを取れたことは素直にうれしいです。でも、渡辺一馬選手と一番大きな差はアベレージタイム。まだまだ気を抜けないです。明日の朝のフリー走行も使って、しっかり勝てるように準備していきたいです」