11月5日、2022年MotoGP第20戦バレンシアGP MotoGPクラスの予選がスペインのリカルド・トルモ・サーキットで行われ、ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)は4番手、そしてランキング首位のフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)が8番手となった。そんなタイトル争いを繰り広げるふたりが予選を振り返り、決勝に向けての意気込みを語った。
最終戦までもつれ込んだタイトル争いだが、258ポイントのバニャイアと23ポイント差で235ポイントのクアルタラロの一騎打ちで争われることになる。決勝での最大獲得ポイントは25ポイントとなっており、クアルタラロがチャンピオン獲得するには優勝しか残されておらず、さらにバニャイアが15位以下でなければならない。対して追われる立場のバニャイアは、クアルタラロが優勝しても14位以内でゴールするとチャンピオン獲得となる。果たして6日に行われる決勝レースでは、どんな熱いバトルを繰り広げ、どのようにして決着がつくだろうか。
■モンスターエナジー・ヤマハMotoGP
ファビオ・クアルタラロ(予選:4番手)
「フィーリングは『スーパー・グッド』と言ってもいいくらい良いよ。土曜日としては、今シーズン最高の走りができたと思っている。FP4もとても好調で、ペースも上々だった。最後の数ラップで、ある変更を施したら電子制御系統の機能が向上したんだ。タイムアタックではすべてを賭けると決めていた。ポールとの差は0.2秒だけど、4番手というポジションには満足している」
「チャンピオン獲得のことは考えず、レースに勝つことを考えている。もし勝てたら、何かが起きるかもしれないけど、とにかく優勝だけを狙っている。僕にできることはそれだけだから。今日の時点で、とてもいい位置にいて、ペースもグリッド・ポジションもいいし、タイヤチョイスも明確なので、自信を持って臨むことができるよ」
「失うものは何もないから、明日はオーバーテイクでリスクを負うことができる。アグレッシブに、そして同時にインテリジェントでなければならないと思っているけど、スタートからアグレッシブに攻めていくよ」
■ドゥカティ・レノボ・チーム
フランセスコ・バニャイア(予選:8番手)
「今日はニュータイヤのグリップに悩まされ、望んでいた結果ではなかった。ユーズドタイヤの方が競争力のあるペースを持っていることはわかっているし、いずれにせよこれはレースにとって良いことだよ。8番手スタートなので楽ではないけれど、良いスタートを切って序盤に前に出て、少し余裕を持たせることが大事だね」
「14位でフィニッシュできることは事実だけど、それについて考えるつもりはない。集中することが最も大切で、前に出ることだけ考える。タイトル争いがしたければ、前に出なければいけない。最初はリスクを回避して、その後は賢いレースをするよ」