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Image:Google

まもなく新製品イベント「Made by Google」での正式発表を控えているなか、Pixe 7 Proの実機デモと合わせてAnTutuベンチマークが公開されている。そこではPixel 7/7 Proに搭載されるTensor G2チップの性能が、Snapdragon 888やA15 Bionicといった古めのSoCにも及ばない可能性をうかがわせる結果となっている。

このAnTuTuベンチマークは、GPUやメモリ速度、UX(画像の表示速度やマルチタスク切り替え速度など、ユーザー体験に関わる指標)を総合的に計測するアプリだ。同じく人気の高いGeekbench 5が主にCPU速度に重きを置いているのに対して、より実際の快適さを反映しやすいと言われている。

今回のベンチマークテストは、Gadgetfull BDがFacebook上でPixel 7 Proの実機を公開するとともに、同じ動画の中で行ったものだ。それによれば総合スコアは801,116であり、辛うじて80万超え。それに対してA15(iPhone 13 Pro)は約83万、Snapdragon 888(realme GT)も同程度であり、ともにTensor G2を上回っている。

先日、Geekbench公式集計サイトのGeekbench Browserに出現したベンチマーク結果でも、Tensor G2はSnapdragon 888に遅れを取っていることが指摘されていた。同チップはサムスンの4nmプロセス技術での製造が噂されているが、「2022年のフラッグシップ機」というには、少しもの足りない性能となりそうだ。

もっとも、AnTutuアプリがTensor G2に対応しきれておらず、アプリが更新されれば別の結果になる可能性もある。

またTensor G2ではGPUの改善により、機械学習の効率が30%向上するとの説もある。ソフトウェアの最適化やGoogleの高度なAI技術が加わることで、ベンチマークでは数値化できない真価が発揮されるのかもしれない。