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高速道路 渋滞何キロなら一般道に切り替える?? クルマ業界最新ニュース3選

 最近の気になるニュースから注目の自動車関連記事をピックアップ。コメンテーターとして自動車評論家の片岡英明氏をお迎えし、記事を分析しお伝え!!

 今回は表題ほか、東京都市大学が2026年に水素燃料トラック発売を計画!? ENEOSが水素社会に向けた秘策を発表!! などの話題をお届けします!

※本稿は2022年8月のものです
文/片岡英明、ベストカー編集部、写真/Adobe Stock(トップ画像=beeboys@Adobe Stock)、トヨタ、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2022年9月26日号

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■高速道路の渋滞は何kmまで我慢できるのか?

表示板により渋滞がこの先解消するか伸びるかを判断することが重要

 ホンダアクセスが『家族での長距離ドライブに関する調査2022』を実施し、高速道路が20km以上渋滞している時は一般道に切り替える、と答えた人が多かったようです。片岡さんはどのくらい我慢しますか?

【片岡氏のコメント】
 お盆休み、東海地方の友人に会うために高速道路を利用した。往路は14kmほどの渋滞表示だったが、自然渋滞だったので高速道路に乗って静岡方面に向かう。7~8kmほどダラダラ運転が続いたが、その先は少しずつ流れたので下道を走るより早く着いた。

 が、復路は事故の情報が飛び込んでくる。案の定20kmほどダラダラ走行になり、さらに渋滞は伸びそうだ。そこで一般道を使ったが、同じことを考える人が多かったのだろう。幹線道はゴーストップの連続で、抜け道を使うものの効率はよくない。そこでショッピングセンターに飛び込んで時間をつぶした。

 時間帯をずらしたほうが快適に走れ、ストレスは少ないようだ。

■東京都市大学が水素燃料トラックを発売!? 

 東京都市大学は武蔵工業大学時代から水素燃料エンジンの研究で有名でしたが、ディーゼルエンジン並みの出力を達成したと発表しました。

 その水素燃料エンジン搭載トラックの、2026年度発売を目指すという壮大な計画も明らかにしました。

【片岡氏のコメント】
 武蔵工業大学は1974年に日本で初めて水素燃料エンジン搭載車を公道で走らせた。1975年にはB210型サニークーペを改造し、液体水素を燃料にした水素エンジン自動車の「武蔵2号」をアメリカに持ち込んでいる。低汚染・低燃費を競う学生ラリーに出場し、5日間で2800kmもの距離を走破した。

 水素燃料エンジンが注目を集めているのは、水以外の排出物を出さない環境に優しい技術だからだ。東京都市大学と校名を変えた2009年春に水素燃料エンジンを積んだバスを開発。

 2010年には水素エンジンとモーターを動力源とする水素ハイブリッドトラックの開発にも成功する。その後もひたむきに水素燃料エンジンの研究を続けてきた。

 現在は富山県のトナミ運輸や北酸、神奈川のフラットフィールドなどとともに産学協同プロジェクトを立ち上げ、大型車向け水素燃料ディーゼルエンジンの実用化に向けた研究を行っている。

 これまではディーゼルエンジンより非力だった。だが、水素と空気を混合し、2段階でエンジンに吸い込ませたら水素の供給量を増やすことができ、ディーゼルエンジン並みのパワーとトルクが出たのである。2026年度の実用化と販売を目指しているというから今後の展開が楽しみだ。

■ENEOSが水素社会に向けた秘策を発表!!

 日本の石油元売り最王手のENEOSが水電解型水素ステーションを設立することを発表しました。水素インフラの整備に対し、再エネ利用ということで注目度は高いのではないでしょうか。

【片岡氏のコメント】
 日本は世界に先駆けて燃料電池車を市販に移した。が、次世代型エネルギーを製造したり、供給する拠点が少ないことが普及を阻んでいたのである。

 ENEOSは、静岡県の清水製油所の跡地を次世代型エネルギーの拠点とすると決め、ネットワークの構築にも力を入れると発表した。

 ここに太陽光発電設備や大型蓄電池などに加え、再生可能エネルギーを利用する水電解型水素ステーションも設置し、2024年度中の開所を目指していると言うのだ。

 電力とグリーン水素を製造し、まずは周辺施設への電力供給を行うと言っている。将来的にはFCVやFCトラックなどへのエネルギー供給も行うのだろう。ENEOSが牽引役となって頑張ってほしいね。

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