日本でもサービスを開始した、イーロン・マスク氏率いるSpaceXの衛星インターネットサービス「Starlink」が「STARLINK公正利用ポリシー」を更新。12月から一般家庭向けプラン「レジデンシャル」で、日中のデータ使用量制限を一部地域で開始する。
Starlinkのレジデンシャルは、これまでデータ使用量は無制限となっていたが、12月からは1か月1TBの「優先アクセス」枠が設けられる。朝7時から夜11時の通信は優先アクセスのデータを消費し、1TBを超えると通信速度が制限される。午後11時から午前7時までは優先アクセスの対象外だ。
どの程度の制限がかかるのか詳細は不明だが、公正利用ポリシーによると「ビデオストリーミング、ゲームその他の帯域幅集約型アプリケーションなど、一定サービス又はアプリケーションの品質が低下するか、又は利用できなくなる」とのことだ。ただし、混雑していない場所や使用量が少ない時間帯では、ユーザーは通常の使用中に優先アクセスとのパフォーマンスの違いに気付かないはずともしている。
なお、この制限は日本のレジデンシャルには適用されない。いまのところ、対象となるのは米国とカナダのみのようだ。
ただし、日本でもビジネス&モビリティ用サービスでは優先プランの制限が追加される。データ容量はプランによって500GB~5TBと分かれているが、午前7時から午後11時までのピーク時間帯の容量をカウントし、それを超えると制限がかかるのは同じだ。
光回線が広く普及している日本では、一般家庭向けでは制限をかけられるほどStarlinkが拡大することはないかもれない。ただ、今後、サービス料金の引き下げなどがあれば一気に広まる可能性もありそうだ。
- Source:Starlink