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 2022年11月1日から米国・ラスベガスにおいて開催されているSEMAショーにて、トヨタ自動車の現地法人であるToyota Motor North America(以下、TMNA)が出品車を発表。「GR」のラインアップをズラリと揃え、北米最大規模の自動車カスタマイズ愛好家のイベントを彩った。

文/ベストカーWeb、TOYOTA公式リリース、画像/TOYOTA

【画像ギャラリー】GR86「DAILY DRIFTER」も登場!! 海外でも大人気のGazooレーサー画像(8枚)画像ギャラリー

■市販化熱望!! カローラWRカーの夢を再び!!

「SEMAショー」とは、米国自動車用品工業会(SEMA:Specialty Equipment Market Association)が主催する世界最大級のアフターパーツトレードショーで、例年世界中から約7万人ものバイヤーが来場する。走り屋たちの世界最偉大急の祝典といえる。

 2020年はコロナ禍で中止となったが、2021年は2年ぶりに開催、今年(2022年)も無事に開催された。

2023 TOYOTA GR COROLLA CIRCUIT EDITION「GR COROLLA RALLY CONCEPT」

 トヨタはここに4台の「GR」コンセプトカーを出品。目玉は市販化の匂いが一番色濃く漂う「GRカローラRALLY CONCEPT」だろう。このコンセプトカーには「2023 TOYOTA GR COROLLA CIRCUIT EDITION」というサブネームが付けられており、WRCで鍛え上げられた技術が山盛りに詰め込まれた、往年のカローラWRカーを思わせる仕上がりとなっている。

 以下、公式リリースにある説明と装備&スペックを引用する。

【GRカローラRALLY CONCEPT公式解説文&主要装備】

 TOYOTA GAZOO Racingの世界ラリー選手権レースカー「GR YARIS Rally1」にインスパイアされたカスタマイズカー。2023年型 GR Corolla Circuit EditionをベースにToyota Motorsports Garage Teamとの協業により制作。アグレッシブで機能的なボディワークでダウンフォースの最大化を実現。ラリーのための装備に特化、不要な部品を取り外し軽量化を図っています。

GRカローララリーコンセプトのリアスタイル。ウイングがすごい

【内外装&メカニズム】
・3インチ フェンダーフレア(20 gauge steel製)
・サイドスカート(カーボン製)
・4.5インチ フロントスプリッタ(カーボン製)
・専用リヤウィング(カーボン製)
・専用リヤクオーターウィンドウ(3Dプリント)
・OZ Racing製17×8インチホイール
・215/60R17 Continental VikingContact 7タイヤ
・TEIN製Gravel Rally coilovers
・14×1.1インチ ベンチレーテッド&スロットディスクブレーキ(4ピストンアルミキャリパー)及びWilwoodサイドブレーキ
・6速マニュアルトランスミッション
・OMP Racing製シート及びシートベルト
・カスタムロールケージ
【パフォーマンス】
・1.6L直列3気筒インタークーラーターボエンジン(補助オイルクーラー、カスタムマフラーTRDエアボックス付)
・シングルスクロールボールベアリングターボチャージャー

■まだあるSEMAショー2022を彩ったGR車たち

【2020 GR SUPRA 3.0 10-SECOND TWINS】
 TOYOTAとToyota Motorsports Garage teamが1万ドルの予算で制作した10秒台でドラッグストリップを駆け抜ける双子のカスタマイズスープラ。2020年式GR Supra 3.0がベース。30~40%の馬力アップ、CSF高性能インタークーラー、高性能ラジエーター、トランスミッションクーラー、リヤアクスルの改良等により発進時に最大の駆動力を発揮します。

2020 GR SUPRA 3.0 10-SECOND TWINS

【内外装&メカニズム】
・ホイール (フロント)18×5インチ Weld Racing Belmont Drag
(リヤ)17×10インチ Weld Racing Belmont Beedlock
タイヤ (フロント)26×6.00R18LT Mickey Thompson Sportsman S/R radials
(リヤ)P305/45R17 Mickey Thompson ET Street S/S radials, R2 compound
・ブレーキ (フロント)13.7インチディスクブレーキ 4ピストンキャリパー
(リヤ)13インチディスクブレーキ シングルピストンフローティングキャリパー
・8速オートマチックトランスミッション(パドルシフト)
・G-Force Racing Gear 6点式シートベルト

【パフォーマンス】
・3.0リッター直列6気筒エンジン
・Pure Turboターボチャージャー/CSF高性能インタークーラー

■【2022 TOYOTA GR86 GR86 DAILY DRIFTER】
 フォーミュラ・ドリフトの参戦車両のような1,000馬力のレーシングカーを彷彿とさせながらも、一般のクルマ好きの誰もが製作・維持できるような車両を目指し、市販車GR86をベースにフォトグラファーであるラリー・チェン氏が自宅の工房で制作した一台。誰もがサーキットで高性能を発揮し、楽しめる、信頼性の高いクルマに仕上がっています。

GR86 DAILY DRIFTER。今回の出品車の注目車のひとつ、キャンバー角が渋い

【内外装&メカニズム】
・Seibon製カーボンフード
・HKS Type-S ZD8 F-Spoilerフロントスポイラー(カーボン製)
・HKS Type-S GR86 リヤウィング(カーボン製)
・HKS製サイドスカート(カーボン製)
・HKS Type-S ZD8リヤスポイラー(カーボン製)
・その他GR剛性アップパーツ(TCD製)
・Sparco製レーシングシート、6点式シートベルト
・Studio RSR ロールケージ
・GRクイックシフトレバー、GRスポーツサイドバイザー(TCD製)
・ブレーキ StopTech Racing製Big Brake kit(フロント)及びリヤ補助ブレーキ
・サスペンション ST製サスペンション(調整式)
・ホイール Motegi Racing MR154 Battle, white, 17×8-inch, +30 offset
・タイヤ 225/45R17 Yokohama ADVAN NEOVA AD09

【パフォーマンス】
・2.4リッター水平対向4気筒エンジン
・HKS GT2 Supercharger Pro ZD8 kit
・MagnaFlow製エキゾーストシステム
・CSFアルミ製ラジエーター

■【TOYOTA GAZOO RACING NORTH AMERICA GR CUP SERIES】

 GR86 Cup Car 2023年よりTOYOTA GAZOO Racing North AmericaによりスタートするSROモータースポーツアメリカ公認のワンメイクレース「GR Cup」参戦用カップカー。モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくりを推進するため、「GR Cup」のレースから得られる知見は、市販車の開発にも生かされます。

GR86 Cup Car

【内外装&メカニズム】
・Stratasysカスタムボディ
・TGRNA専用設計スプリッタ
・カーボン製リヤウィング
・Continental 245/620R18 スリックタイヤ
・Alconブレーキ
・SADEV6速シーケンシャルトランスミッション
・TGRNA専用設計サスペンション(マクファーソンストラット)及びJRI Shocks調整式アブソーバー
・OMP安全装置及びロールケージ
・22ガロン燃料タンク

【パフォーマンス】
・2.4リッター水平対向4気筒エンジン、Boschエンジンマネジメント
・Borla製専用エキゾーストシステム

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