「那覇大綱挽」3年ぶり実施も綱が切れて引き分けに 沖縄

「那覇大綱挽」3年ぶり実施も綱が切れて引き分けに 沖縄
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221009/k10013853801000.html

2022年10月9日 19時58分

500年以上の歴史がある「那覇大綱挽」が9日、那覇市で3年ぶりに行われましたが、綱を移動させている最中に切れてしまうアクシデントがあり、引き分けとなりました。

「那覇大綱挽」は、戦争の影響で一時、途絶えましたが、平和への願いを込めて、那覇に大きな被害を及ぼした空襲の日付にあわせ、10月10日の前後に毎年、行われています。

ことしは、参加者の規模を縮小して3年ぶりに実施され、およそ3200人の綱の引き手が集まりました。

そして、東西合わせて長さ160メートル、重さおよそ20トンの綱を1本につなぎ合わせようと、会場の国道を移動させている最中に、西の綱が途中で切れてしまうアクシデントがありました。

主催者は、このまま綱を引くとけが人が出るおそれがあるとして、綱引きは行わず、東西引き分けとしました。

このあと参加者は、沖縄伝統のカチャーシーを踊って、これまでの準備をねぎらい、3年ぶりの大綱挽を楽しみました。

綱の移動を手伝った那覇市の40代の母親は、「残念でしたが、貴重な体験となりました」と話していました。

7歳の女の子は、「重かったけど楽しかった。もっとやりたかった」と話していました。

那覇大綱挽保存会の呉屋守將会長は、「最後まで『ちむどんどん』ではなくひやひやでした。よいイベントが3年ぶりにできました」と話していました。