Googleは、Androidで手軽にファイルや写真の共有が行える、Android版AirDropとでも言うべき「ニアバイシェア(Nearby Share)」のアップデートを発表。自身のデバイス間であれば、受信側は認証操作不要でデータ共有の受け入れが可能になるとのことだ。
ニアバイシェアでは、通常送信側が受信相手を選択し、受信側が許可をするとファイルの送信が行われる。他人と共有するのであればそれで問題ないが、たとえば自身のスマートフォンで撮った写真をタブレットの方に送りたい場合には、1人で2台のデバイスを操作する必要があり、少々手間がかかっていた。
だが、今後数週間で展開される予定のアップデートにより、各デバイスに同じアカウントでログインしていれば、受信側は操作不要でファイルの送信が可能となる。なお、受信側の画面がオフになっていても問題ないとのことだ。
この自己共有機能を利用できるのは、Android 6以降のデバイス間に限られるが、ニアバイシェア自体はChrome OSでも利用できる。また、今年後半には一部のWindows PCでもニアバイシェアが利用可能になる予定だ。
Googleはほかにも、Android向けのいくつかのアップデートを発表している。その一つがウイジェットだ。Googleドライブのウィジェットが新しくなり、Googleドキュメント、スライド、スプレッドシートにワンタッチでアクセス可能となる。また、Google Keepのウィジェットもフォントサイズが大きくなり、メモやToDoリストなどへのアクセスがより簡単になったとしている。
そのほか、聴覚障害者向けの「音声文字変換&音検知通知」もアップデートされ、カスタムサウンドをライブラリに追加できるようになった。使用している家電製品などのアラートを追加すれば、その音が鳴った時にスマートフォンやスマートウォッチで通知が受け取れるようになる。