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伝統技能の粋を集めた京都迎賓館・桐(きり)の間には、全長12メートルの漆の大テーブルがある。曇りなき鏡のように周囲の景色が映り込む。漆職人の手により、塗りと磨き(研ぎ)の工程を繰り返して生み出される。磨きに使うのが「研磨炭」という木炭だ。私は福井県おおい町の山間で、研磨炭の伝統製法…